「ダ・ヴィンチ」のBL特集でリブレ出版の編集者さんがこの作品を
取り上げてらして気になっていた作品です。
が、発売直後、この本の存在を忘れていて、思い出した時には
ネット書店で品切れが続き、ちょっと前にようやく手に入れました。


  一杯のコーヒーを楽しみに孤独に過ごす寡黙な青年・三日月。

  そんな静かな日常に快活なイケメン・村山が現れ突然の告白――。

  村山との出会いは三日月の人生をコーヒーのように甘く、

  時に苦い味わいで彩っていき……。

  描き下ろし大量収録の著者初単行本。


「一見とっつきにくい絵柄ですが、内容は胸キュンの少女マンガです」

と、編集者さんが書いてらっしゃいますが、正に。

リブレさんといったらエンターテイメント色の強い作品というイメージが

私にはあったのですが、この作品、ちょっと独特な雰囲気です。

子供の頃、人に好かれなかった経験から、人付き合いが悪く、

一人だけの世界に籠っている三日月。

なので、作品の最初の頃、本当にしゃべんないんですよ。

なのに、心の声は能弁で、それも何だか詩的。

これがちょっと独特なんですよ。

で、しゃべらない三日月の分まで、いや、それ以上に語る村山の

せいもあり、作品には文字が溢れています。

文字数が多いだけでなく、村山の語るセリフはクサい。

三日月の呼び方――僕のかわいい子猫ちゃん、僕のかぐや姫ちゃん、

僕のチョコレートちゃん……これだけで村山のキャラが表れてます。

人見知りな三日月にプッシュプッシュプッシュ~。

そのクサいセリフで口説きまくる、陽性な男です。

そんな彼から強引に贈られる想いが、少しずつ三日月の心の扉を

開き、三日月を夢に向かって歩かせ始めます。

三日月の傷つきたくないから人と向き合いたくないという淋しさを

抱えた心や、様々な困難が襲ってくる三日月の心に切なさを感じつつ、

でも、前向きになっていく三日月に心が暖かくなります。

そして! 村山のアホな言動に笑えます。

そのバランスが絶妙です。


さて、説明を忘れてました。

この本、表題作一話8ページが12話と、番外編2話、

その他短編が3話収められているほか、モバイルb-boyに

載っていた4コママンガが収められています。


表題作ですが、一話完結的な要素が強く、次の作品に進むと、

突然三日月を取り巻く環境が変わった~と、

ちょっとびっくりしてしまうこともありましたが、

作品が進むごとに三日月が強く前向きになっていくところが良かったです。


もちろんラブ面も良いですよ~。

村山からの告白を拒否しまくっていた三日月ですが、

彼への想いに気付いてからは甘甘ですごく可愛いです。

ツンデレ、になるのかな?

まだまだ恋愛に不慣れで、Hまでは進まない二人ですが、

それもまた良し!

可愛いラブものが読みたい方は是非~。


表題作の他の作品も良いですよ。

表題作で謎多き男として描かれてた村山の過去を描いた番外編、

これが一番独特な作風ですが、気になっていた謎が解けました。

この他の短編もせつなくて良いです。

ちょっぴり切ないお話がお好きな方、是非~。

そして、最後には「ビター×スイート」の二人のその後が楽しめました。

素敵な男前ツンデレさまに成長した三日月に注目です。


個性的なBL作品が読みたい方におススメな作品です。


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