「このBLがやばい!」でキスブルーが人気だった
木下けい子先生の新刊です。


  大学に入学して憧れのひとり暮らしを始めた松田くん。

  ところが、アパートのお隣さんは不精鬚にジャージ姿の

  怪しい住人・八乙女さんとちっちゃな女の子のはなちゃん……

  最初は八乙女さんを警戒しまくっていた松田くんだったけれども、

  いつしか強く意識するようになっていて!?


目付きの悪~い鬚面、第一印象は決して良くなかった八乙女さんの

ことが、いつしか気にかかるようになってきた松田くん。

いや、目付きの悪さは朝に弱いせいだったのですが。

この松田くん、長野から出てきたばかりの好青年です。

普段は標準語を使っているのですが、心の叫びでは「~だに」って

語尾に使うのがキュート。

実は方言が出てくる作品って好きなんですよ~。

ちょいツボでした。


さて、この作品、男手ひとつではなちゃんを育てている、

なにやら過去がありげな八乙女のことが少しずつ明らかになる

ところが読みどころの一つでしょうか。

過去の出来事が八乙女をずっと縛り付けているのですが、

その体験から八乙女を解放していく存在が松田くんです。

……昨日の「白鷺シリーズ」とかと共通していますね。

傷ついた過去を抱えた大人と、眩しいほどのまっすぐさで

その大人に変化を与える青年。

いろんな経験をしてきたからこそ、ちょっとしたズルさを身につけざるを

えなかった大人、切ないですよ。

新しい何かを受け入れることに腰が引けながらも、相手のことは

ちょっと気になる、そんな気持ちにきゅーんとなりました。


また、私、子供が出てくるお話って好きなんですよね。

はなちゃんが可愛い~。

松前侑里先生の「もしも僕が愛ならば」とか、森本あき先生の

「保育士さんは~」の二作、崎谷先生の「恋愛証明書」とか。

あそこまで子供が活躍しているわけではありませんが、

子供を育てている男の優しい目って魅力的ですね。


子育てしてる男、謎多き男、可愛い年下くん(年下攻ではないですが)、

鬚男がお好きな方、あ、あと、ちょっぴり切ないお話好きな方も

是非どうぞ~。





隣の彼 (ミリオンコミックス 60 Hertz Series 34) (ミリオンコミックス 60 Hertz Series 34)/木下 けい子
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