ブルーサウンドシリーズ第三作目です。
シリーズ初の年下攻めです。
感想書いていたら、ネタばれ度が高くなっちゃいました。
未読の方はご注意くださいませ。


  謎めいた年上の男は、どんなに強く抱きしめても、心だけが――遠い。


  全てに秀でている事が、逆にコンプレックスになっている大学生・

  宮上和輝。何もかも鬱屈していた高3の夏、ただ一度勢いだけで肌を

  重ねた年上の男・笙惟と偶然再会する。

  和輝の矜持や兄・瀬里への執着を、子供の甘えと鼻先で笑う彼の、

  甘い毒のような色香に翻弄されるのは、いっそ心地よかったが、

  だからこそ真面目に向き合おうとする和輝に、彼は底の見えない瞳で

  笑うばかりで――。


↑背表紙あらすじより↑


……今、あらすじを書いていて、初めてあおり文(?)があることに気が付きました。

一番上の「謎めいた~」です。

ルビーじゃ珍しいですね~。


さて、この作品、今までのブルーサウンド作品とはちょっとタイプが

違います。

前2作とは違い、身体から入る関係なのです。

受けのタイプも全然違いますし。

ラジオのDJで、誘い受けさんです。

年上の美人さんが「遊んであげる~」と、年下の和輝を振り回しまくります。

性格もちょっとキツめ? 聖ちゃんや瀬里ちゃんと比べると。

ただし、それに立ち向かう攻め・和輝もかなりいい根性しているので、

お互い様かなぁと。

ただ、この気の強さは、辛い過去を経ての自己防衛の結果で。

年下くんのHをコントロールしまくりの笙惟が、最後に変身!です。

あまりの可愛さにドキドキですよ~。


さて、恋愛面はもちろんですが、主人公・和輝の心の内も丁寧に

描かれていて、出来過ぎくんの悩みというのも読みどころの一つ。

「耳をすませば~」では嫌~なヤツだった和輝の違う面が楽しめます。

そんな出来過ぎ優等生くんが年上美人に翻弄される姿がなんともいえません。

和輝の口説いてるのか文句を言っているのか分からない感じが

ツボ。笑えます。いや、笑うところじゃないのか?


ということで、年下攻め、誘い受け、ツンデレ(ツンか悩むところですが)

などがお好き方、是非どうぞ~。


さて、この本には↑の二人以外に、大智×瀬里編が収められてます。

「リベラリストは恋に溺れる」です。

こちら、前作で爆弾発言をかました瀬里ちゃんと大智との関係に危機が?編です。

リベラリストで海外を飛び回る大智に、瀬里は「他に好きな人ができたら

言ってくださいね?」と告げていました。

そんな瀬里の元に、海外にいる大智から手紙が。その中には美人さんの

写真が! というお話です。

もー、かなりH度が高いお話です。

お仕置き、仲直りHものとも言えますね。

この事件がかなり2人の絆を強くしました。

儚い雰囲気の瀬里ちゃんですが、その内面はいろいろと鍛えられていって

ます。ある意味、大智のお陰です。

大智が大好きで大好きで、そんな彼のためになんでもしてあげたいという

瀬里ちゃんが可愛すぎます。

そんな瀬里ちゃんの健気な様子に、大智もより一層瀬里ラブ~ドキドキとなった模様。

ただ、いくら瀬里が大智ラブ~ドキドキでも、コイツは天然、オオカミさんを

見分けることができません。

大智が海外を飛び回っている間、大智がいなくて寂しい瀬里の

憂いを帯びた表情が、悪い虫を知らず知らずの間に引き寄せるという……。

大智の心配は尽きませぬ……。


この二人のその後はこれ以降のブルーサウンドシリーズの作品でも

楽しめますが、崎谷先生のHPにもSSがあります。

おススメです~。必読です~。


と、このように2カップルのお話が楽しめる、非常にお得な一冊です。

共通点は年上さんが相手にH教育をするところでしょうか。

未読の方、是非どうぞ~。

あ、前作から順に、ですよ!





耳をすませばかすかな海 (角川ルビー文庫)/崎谷 はるひ
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