BLではない……ですよね?
男の子が舞妓さんになって活躍!という内容にちょっと惹かれて、
図書館で借りられたということもあり、以前読んだ本です。
ティーンズノベルはあまり読まない私ですが、シリーズものは制覇しないと
気が済まないという病気が出て、全部制覇しましたよ。


  美希也の家は京都の置屋、吉乃家。女将である母は、女手ひとつで

  美希也を育ててくれている。

  置屋の仕事は、舞妓や芸妓をお座敷に差し向けること。

  ところが、吉乃家の舞妓が逃げてしまった! 

  代わりがやれるのは美希也しかいない。男が舞妓になるのは前代未聞、

  でも中学一年のわりに小柄で、舞妓ことばもばっちりの美希也。

  化粧をしたらめちゃくちゃ可愛くなって、一晩で売れっ子舞妓に――!?


家業の置屋から舞妓が逃げ、その穴埋めに美希也が舞妓に!という

お話なのですが、一晩だけの舞妓変身のはずがそうもいかなくなり……。

その元凶が楡崎慎一郎という、関西実業界のプリンスの存在。

美希也がお座敷へと上がった時、あるトラブルから守ってくれたのが

楡崎です。

楡崎は舞妓は子供すぎて話がつまらないと、芸妓しかお座敷に呼ばない

ことで有名でしたが、美希也こと千代菊の可憐な姿に惚れ込みます。

楡崎は祇園では有名かつ力を持つ男で、その楡崎の超プッシュとその他の

お客からの要望を断りきれず、千代菊は舞妓を続けることに。

けれど、嫌々ではなく、千代菊として舞妓の仕事自体は好きな美希也。

可愛いし、芸事にも一生懸命、おまけにお客に対して誠意をもって応対する

千代菊はますます人気者になっていきます。

客に対する思いやりのために、様々な事件に進んで巻き込まれていく姿が

描かれています。


さて、普段読まないティーンズものを制覇した理由は……


1.舞妓という仕事が興味深かった

2.いろんな出来事に一生懸命な千代菊がキュート

そして!

3.楡崎やその他登場人物とのラブ要素がツボだった!

せいです。


相手は皆、千代菊が男性であることは知りません。

女の子だと思って好意を寄せているんですよね。

楡崎なんて大人ですから、身体込みで千代菊が欲しいと、かなり積極的に

迫りますが、千代菊は女だとばれないように懸命です。

このようにプッシュプッシュの楡崎。

遊び人ってイメージですが、千代菊にメロメロなところがもーすごくツボなんですよ。

千代菊が欲しい~って気持ちが溢れてます。

美丈夫で傲慢、大人な楡崎が、だんだん可愛くみえてくるのです。

千代菊からのちょっとした言葉に感激したりするところなんて、

「くーっ」と唸ってしまう可愛らしさです。

他にも千代菊のお相手はいて、少年棋士とはかなり親密な関係。

いえ、カラダの関係ではないですがね。男ってバレちゃいますから。

楡崎は少年棋士にジェラシー感じまくりで、千代菊は大変な目に

あっちゃいますが、私的にはそんな困ったちゃん・楡崎プッシュです。

ニレなら千代菊が男でも受け入れちゃうんじゃないかな~。


男の子を男の子と知らずに男が惚れる。

これってBLとは言えない作品ですが、ティーンズということで読みやすい

ですので、軽~いものが読みたい時にどうでしょう?

舞妓さんの生活についても詳しく書かれているので、職業ものがお好きな

方も是非。

ただ、H重視の方は不向きですけど。

濃いラブものももちろん大好物ですが、合間に軽めの作品を読むと

新鮮で良いですよ~。

巻数がとにかく多いのが難点ですが、一冊完結ですので、のんびりと

読み進めては?

……私は数日で読み終えてしまいましたが。



少年舞妓・千代菊がゆく!―花見小路におこしやす (コバルト文庫)/奈波 はるか
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