- 先日読んだ若月先生の「花嫁は十七歳」がツボだったので、
- ネットであらすじをチェックしてこの本を購入しました。
- うん、なかなか~。
- ということで、ご紹介!
すらりとした長身で、端正な美貌をもつ大学生斉川芳規は、
人付き合いが大嫌いで超面倒くさがり。
そんな芳規が珍しく興味を持ったのは、隣に引っ越してきた新入生・
牧野基希だった。
無垢な黒い瞳が子犬のようで、邪気のない笑顔を向けられると
つい言いなりになってしまう。
だが、学費と生活費を稼がないといけない基希はある日倒れてしまい、
芳規は基希を食事係として雇うことにしたが――!?
↑背表紙あらすじから↑
何がツボって、作品のテンションの低さでしょうか。
熱い作品を読みたい時と、たらり~んとした作品が読みたい時って
あるじゃないですか。
ほら、甘いものを食べた後に辛いものが食べたくなるっていうのと
おんなじ感じで。
で、たらり~んとしたものが読みたい時にぴったりなんですよ。
この雰囲気は、主人公の芳規の性格のせいだと思うんですけど。
労力超省エネ男・芳規は、料理をしたくないがために、食事は外食とコンビニ
弁当のみの生活を送り、面倒くさいから人と付き合うこともせず、
読書・ビデオ観賞・睡眠だけを送り続ける男です。あ、大学には通ってますけどね。
金には不自由していないので、バイトもなしという、すごく羨ましい男。
で、そんな芳規の隣に引っ越してきたのが、田舎育ちの基希です。
芳規と正反対で、節約第一、料理や家事もばっちりできる働き者です。
そんな彼は「20歳になったら学費・生活費は全部打ち切り」という
家庭の事情があり、今から必死にバイトに励んでいます。
が、無理がたたって、倒れるハメに。
それをみかねた芳規が、食事を作るバイトを持ちかけるのですが、最初は
特別な感情があってのことじゃないんですよ。
まあ、面倒で人付き合いを避けている芳規からすると、かなり特別なことでは
あるのですが。
けれど、段々と芳規の基希に対する想いに変化が出てきて……。
そんなことになっても、ビミョーにテンションは変わらず、
基希にムラムラ~、触っちゃえ!って感じ。
あ、分かり辛いですか? この表現じゃ。
強引に奪うのではなく、けれども欲求には忠実。
触りたいから、ちょっと触るよ~って感じ。
そんなテンションの低さがツボ!でした。
ノーマル男がノーマル男を好きになる。
描かれている普通っぽさがこの作品の魅力だと思います。
ドラマティックにくっつくのではなく、なし崩し的に一緒に過ごすように
なっていく。それがなんだかしっくりくるんですよね。
いえ、一応芳規的には基希を落とそうと頑張っているんですけど。
波乱万丈な物語じゃなくて、たまにはのんびりした作品が読みたいという方、
おススメですよ。
あ、あと、可愛い受好きな方にも。
純朴な基希が可愛いですよ~。
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