昨日とりあげた「かわいい博士」で受けの世話を焼く攻めをご紹介しましたが、
この作品も受けを餌付けする攻めが登場します。


  「もう、認めるしかあるまい。こいつをとても可愛いと思っていることを」

  結婚も永遠の愛も信じていない、ウエディングプロデュース会社社長の

  若宮瑛児は、ある夜、ひとりの酔っぱらいを拾った。顔は可愛いが

  態度は実に可愛くない、現在スランプ中の天才マリエデザイナー・

  智夏だ。

  スーツを汚した代償に、若宮の会社に住み込みバイトをすことになった

  智夏。

  結婚を神聖なものと考える智夏と若宮はまったく反りがあわないはず

  だったのだが!?


昨日紹介した「かわいい博士」のちなも研究以外は何もできない子でしたが、

この作の智夏もすごく不器用ちゃんで、

コピーをすればコピー機が壊れる、お茶を出せばお茶をひっくり返す、

バイトとしてはあまり役に立たない子です。

ですが、伝説となっているほどのマリエデザイナーで、

若宮は智夏のウエディングドレスを自分の会社で扱えれば儲かると踏んで、

出会った夜に汚されたスーツ代を稼がせてやるという名目で

彼をバイトに雇っています。

けれども、智夏はある出来事をきっかけにマリエデザイナーを辞めていて……。

若宮の会社で働きながら、智夏が心に受けた傷を乗り越え、

再出発していくお話です。


さて、この不器用ちゃん・智夏の世話をなぜか焼くようになるのが若宮です。

若宮は家事も得意で、ある出来事をきっかけに智夏の世話をしてやることに

なるのですが、その様は拾って来た野良犬を餌付けしていくようにしか

みえません。

バイトで与えられた雑務はできないのに、智夏は会社のみんなから

可愛がられています。智夏の素直さに母性本能がくすぐられるようです。

たしかにすごく可愛いんですよ~、おバカで。

で、若宮もそれにやられちゃった一人。

若宮が作った料理を無心にガツガツ食べる姿にやられ、口は悪いがもともと

面倒見の良い若宮は何かと智夏の世話を焼いてやります。

その姿がツボ!

永遠の愛なんて存在しないと思っていた若宮がどんどん変わっていく姿も

良いですよ~。利益重視の男が愛に目覚める、ん~、ツボです。


ウエディングプロデュースの会社が舞台なので、仕事ものとしても楽しめるのが

嬉しい作品。

仕事もの、世話焼きもの(?)、笑える作品がお好みの方、是非どうぞ~。



誓いは小さく囁くように (SHYノベルス 132)/榎田 尤利
¥903
Amazon.co.jp