「小説 Dear+ 7月号」に載っていた「不実な男」の続編です。
久我有加先生は私の大好きな作家の中の一人。
この作品もかなり好きです。

「不実な男」は、恋人と遊園地のお化け屋敷に入っている途中に

フラレた公務員・伸彦と、オバケ役をしていた劇団員・禄朗のお話です。

人を好きになることができず、自分は欠陥人間なのではないかと悩む伸彦と、

そんな伸彦に惚れた禄朗。

伸彦が禄朗に恋について質問し、それに禄朗が答えるという、

ちょっと不思議な関係が変化し始め……というお話です。

がっついた様子は全くないのに、上手いこと伸彦にすり寄っていく禄朗の

恋の手管が素晴らしいです。


で、今作、「厄介な男」です。


 今まで恋を知らなかった伸彦、初めて恋に落ち、その相手と想いが通じあい、

 ハッピーな日が続くと思っていた。けれども、良く考えたら、禄朗は惚れっぽい。

 いつか自分から離れていってしまうかもと思い始め……


というあらすじです。

今まで恋人がいたことはあったけど、好きな人と付き合ったことは初めての

伸彦のワクワクウキウキしたり、思い悩んだりする姿が可愛いです。

そんな彼の不安を解消しようとする禄朗の真摯な態度、いいですよ~。

すごく優しくて可愛いお話です。


うーん、できれば前作を読んでいただきたいですが……書店購入は難しそうですね。

新書館さんのHPでは購入できると思いますが。

この作品だけでも楽しめるとは思いますが……。

いつものスタイルだと、この2作+書き下ろしで文庫化されると思います。

それを待ってもいいかもしれませんね。



小説 Dear+ (ディアプラス) 2007年 10月号 [雑誌]

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