昨日ご紹介した「彼の背に甘い爪痕を残し」のスピンオフ作品です。


  「どこへもやらない。もう二度と――」

  司書として働く淑仁のもとに突然現れたのは、出版社社長となった

  義弟の晶。義父から虐待を受け晶の家に引き取られた淑仁は、

  17の夏、晶と関係を持つが、彼の将来を思い姿を消していた。

  再会するなり強引に淑仁を連れ帰った晶は、何も言わず消えた淑仁への

  愛憎から無理矢理抱く。

  冷めやらぬ積年の想いを抱いて再び出会った2人。

  罪に濡れた羽根は穢れ、堕ちてゆくだけだとしても

  共に生きてゆけるのなら……。

  許されない想いの果ては――?


「彼の背に甘い爪痕を残し」で、ちょっと嫌な役で登場した晶が登場。

敏腕で冷酷な社長・晶の違う面が楽しめます。

昨日の「彼の~」の感想でも書きましたが、こちらは痛みを伴うような作品です。

長年想い続けたのに自分を受け入れてくれない淑仁に苛立ち、

苛むように抱く晶。

晶を大切に想うが故に、自分とは距離を置いた方が良いのだと突き放す淑仁。

淑仁のこの行動は、晶も知らないある事実を知っているせいなのですが……。

どちらも想いは同じなんですよね。

儚げで優しい雰囲気の淑仁が、愛する晶のために変わっていく(というか、本来の

姿を現す)ところがすごいです!!

必読です。


「彼の~」のとあるシーンの裏舞台が楽しめるのも、興味深かったです。

ネタばれになるので書きませんが、ちょっとびっくりしました。

「彼の~」の二人も登場しますよ~。

穏やかな「彼の~」とは全く異なるトーンの「堕天使の背骨」、ここまでタイプの

異なる作品を生み出せる鳩村先生に脱帽です。

こういうお話ですので、Hシーンが濃い目です。

鬼畜攻めものになるのかなぁ。

愛するが故に冷酷になれる、そんなタイプのお話がお好きな方、是非。

とはいっても、ペースに愛があるので、そこまで辛い作品ではないです。


↑で赤文字で書いたこと、この作品ではすごく重要なことなんです。

これがこの作品の読みどころ。

読めばっ、読めば分かります~。読んでください~。


堕天使の背骨 (ゲンキノベルズ)/鳩村 衣杏
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