私の大好きな水瀬結月先生の新作です。
うわ~、すごくツボでした。
思っていた印象と大分違いましたが、いい方に期待が裏切られた感じ。
まだ1回しか読んでないので、上手く書けないかもしれませんが、
取り急ぎご紹介~(感想書きたくてしょうがないんですよ~)。
興奮のあまり、ネタバレしちゃうかもしれないので、未読の方はご注意を!


  大手自動車会社に勤める清野渉はクールな外見に反し、親友の

  不動隆洋に一途に片思いしていた。

  将棋の棋士で強烈な存在感と才能を持つ不動。そんな彼と意図せず

  躰だけの関係を持ってしまっていた渉だったが、不動は渉を暗闇でしか

  抱かなかった。

  傲慢だけれど優しい彼に、せつなさは募る一方で……。

  そんな矢先、渉の会社の夏祭りに彼を棋士として招くことになって……


ネットで↑のようなあらすじを読んで、

水瀬先生の「その熱情に染められて」に似てるなぁと思ったんですよ。

和っぽい職業で成功しているキャラ、親友に密かに想いを寄せる、

躰だけの関係。

不動と同様、「その熱情に染められて」でも書道家として成功している

攻めが受けの会社からの仕事を受けるって設定だし。

追記:↑の「その熱情に染められて」ですが、サイト内検索にひっかからない

ことが判明。失礼しました。↓からどうぞ。


http://ameblo.jp/hal-405/entry-10040707549.html


が、しかし!

作品から受ける印象はかなり違いました。

この「夜空に~」の方が明るい感じなんですよ。

これは傲慢・俺様な不動と、クールな容姿なのに天然ちゃん・渉の

交わす会話が楽しいから。

そして、作品にスピード感があるのも明るい印象を与える要素かな。

水瀬先生の日記にもあるのですが、この作品の表題作は雑誌で掲載された

ものなのですが、通常よりページが少なかったらしいんですよ。

それが功を奏して、話が締まっているように感じられました。

でも駆け足じゃないんですよ~。良いバランスだと思います。


↑のあらすじは表題作。

これ以外に2作収められているのですが、

「夜空に咲かせて」は、二人が付き合い始めてからのお話。

棋士・不動のために自分ができることは?と悩む渉の姿が描かれてます。

ここでのツボは、傲慢・俺様な不動の予想外の甘さでしょうか。


「そして夜空に」は、山や谷を越えた後の二人のお話。

幸せ~甘甘~なお話です。

天然ちゃん・渉、見事に不動の罠にはまってます……。

ただでさえ俺様なヤツなのに、渉に想われているという自信を得て、

不動の俺様っぷりに拍車がかかってしまっています……。

ま、渉が良ければすべて良し、ということで。


この作品、キャラがすごく良いです。

棋士という職業から受ける印象ってクールで知的って感じじゃないですか?

けれど、不動はその印象を裏切り、傲慢な俺様。口調もちょい乱暴。

なのに、渉のためにフォローしてあげたりするんですよ~。

俺様キャラのそういうさりげない優しさってトキメキます。


けれど、そんなに大切にされているのに、渉ってば分かってないんですよね。

これって、渉が自分の魅力にま~ったく気付いてない天然ちゃんなせい。

(まぁ、よくしゃべるくせに大切なことは言わない不動も悪いとは思いますが)

また、渉がクールな美人顔で、あんまり感情が顔に出ないのも面白いです。

以前ブログでご紹介した「不器用なサイレント」に無表情・無口な主人公が

出てきますが、彼と同様、渉も動揺して頭の中ではぐるぐると考えてたり

してるのに、表情に全く出てない、なんてシーンが出てくるんです。

これがツボ!でした。

いえ、渉はちゃんと喋るんですけどね。ちゃんとした社会人ですし。

真面目な経理マンなだけに、その描写が可愛くて……。

プラス、彼の天然発言には癒されますよ~。


彼ら以外にもオイシイキャラが登場します。

不動の弟弟子・まさ留(まさる)は元気いっぱいですごく可愛い。

そして、不動のライバル棋士・佐原は見た目爽やかな好青年ですが、

嫌がるまさ留をイジリまくるんですよ。

その様子から、ああ、コイツも普通じゃないなぁと。

そんな彼にイジラレて猫のように「フーフー」威嚇するまさ留が

これまたキュートです。

彼ら、水瀬先生のリクエストにより、イラスト担当の山田ユギ先生が

あとがきでイラストで登場してます。これがすっごく可愛い~。

もちろん、作中イラストも可愛いですけど。

メイン2人も良いですよ。

渉は黒髪・メガネでクールな容姿だし、不動は男らしくてセクシードキドキ

特に二人の浴衣姿は必見です。ビューティホーですよ。

ありがとう、山田先生ドキドキって感じです。


さて、興奮しすぎていろいろと書き散らしていますが、

この作品で特に好きなところは、出されたネタを見事に回収している点です。

……説明が難しいんですけど、「夜空に咲く恋」の中で、

これってこういう意味だよね、とか、

あの時どういう気持ちでこう言ったんだろう?って思ったことが、

「夜空に咲かせて」できちんとフォローされているんです。

やっぱり! 納得! と何回思ったことか。

なので、読んで満足感が高いです。すっきりっていうか。

ここまで良くまとまったBLは久しぶりです!

あ~、満腹~。満足~。


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