昨日宣言したとおり、お子ちゃまが出てくる作品をピックアップします。
崎谷先生の作品は大好きで、「インヴィジブルリスク」以外は前作
読んでいるのですが、子持ち男性が出てくる作品はこれだけだと……。
そういった意味でもこの攻めは貴重な存在だと思います。
ネタばれあり、注意!!
はじまりは3年前。カフェレストランで働く安芸遼一は、美しい妻と愛くるしい
男の子・准と訪れる常連客・皆川春海に一目惚れした。しばらくして、離婚し
落ち込んだ春海に夜の歓楽街で出会った遼一は、身体だけの関係を
持ちかける。
それから1年。月に2度だけの逢瀬のたび、春海に惹かれていく遼一だった
が、想いは告白できない。やがて別れを決意した遼一に春海は……!?
あまりいい恋愛をしてこなかった遼一。
それは、父を知らずに育ったせいで「子煩悩な父親タイプ」に惚れてしまうため。
そんな相手はノンケなことが多いし、自分と関係を持つ=悪いパパという、
確かに幸せになるのは難しいタイプですねぇ。
遼一にとって、子煩悩でバツイチな春海はベストな相手だと思うんですが、
身体だけの関係、おまけに弱っているところをつけこんだという意識が
あるので、自分の気持ちを伝えることはできない。
春海にとっては負担にしかならないと思って。
けれども遼一の想いは募るばかりで、これ以上は……と思い悩んだ末、
別れを決意、それを告げる最後の夜のお話です。
遼一、すごく健気で控えめな美人さんです。
いつも春海のことばかり考えて、自分の気持ちを抑えてしまう。
こんな子だからこそ幸せになってもらいたい~、そう思いながら読み進めました。
けれども!!
控え目キャラだけど、Hは彼がリードです。
なぜなら春海は男性経験は0だから!
誘い受けです。
春海のがっついた感じがたまりませんでした。
まるで10代のようなHです。
そんな春海を気持ちよくさせることばかり優先させていた遼一の、
想いを通じあわせてのHがすごく良かったです。
そして、想いを告げあうシーンもすごくいいです。
その後の二人のお話も収められてますが、こちらは私の好きな攻め視点。
幸せなれしていない、すごく控え目で健気な遼一を幸せにしたいという
春海の口説きがたまりません。
子供の准のこと、そして、春海のことが最優先、自分は春海と
細く長く付き合っていけたらいい。
そんな控え目な遼一を全部手に入れるために春海は……。
昨日の「保育士さんは~」も問題になりましたが、やはり子供がいるという
大きな障害を越えなくてはなりません。
そのクリアの仕方が崎谷先生らしい。
崎谷作品の女性は強いですねぇ。
そして、笑えるのは准も「保育士さんは~」の有也も同じ気持ちだっていう
ところです。
子持ち男との恋愛という設定は似ていますが、作品のトーンはかなり違う。
けれども、どちらの作品も良いですよ~。
あ、遼一ですが、崎谷作品の「振り返ればかなたの海」の一葡と
ちょっと似てますね。
控え目美人・遼一とニコニコ可愛い・一葡、幸せなれしてないトコとか、
尽すトコとか、誘い受けのトコとか。
こういうタイプって好きです~。
幸薄い健気な子が幸せになる、そんなハッピーなお話がお好きな方、
是非どうぞ。
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