この作品、義兄弟ものでピックアップしようと思っていたのですが、
よくよく考えると戸籍上兄弟ではないことに気がついてやめた作品です。
で、いずれとりあげようと思っていて忘れてました……。
でもでも、大好きな作品なんですよ。
最近お笑い系作品ばかりピックアップしてたので、
切ない系も読んでるんだぞとちょっとアピールするために、
この作品をご紹介。

  幼い頃、鳴宮医院に引き取られた一葉は、大切に育ててくれた

  養父を自分のせいで死なせてしまった。

  償いのため、一葉はその息子・宏晃に囲われることに……。

  それからは、昼は診療所で宏晃の助手を務め、夜は宏晃に抱かれる日々。

  兄のように慕い淡い想いを抱いてきた彼との繋がりを失いたくないと、

  恋心を押し隠して爛れた関係を続ける一葉だったけど……


複雑な生い立ちのため、今まで学校にも通わず、家庭教師について

勉強してきた一葉。まさに箱入り息子です。

そのせいか、純で控え目で、医者の養父について出張治療に行った先では、

まるでナイチンゲールかマリアのようだと言われるような子です。

そんな子なので、養父の死に責任を感じつつも、

想いを寄せる宏晃の傍にいたいがために想いを隠しつつ身体だけの関係を

続けます。そんな切ない想いが丁寧に描かれた作品です。

真崎先生って、「難攻不落な君主サマ」のような笑える、

テンポの良い作品も書かれますが、この作品は静かなトーンの作品。

今までとりあげた作品の中では「壊れものを抱くように」にトーンが似てるかな?

日本家屋、浴衣、布団といった和テイストのものに囲まれ、

清楚な和花を思わせる受け、口数の少ない攻めといった、

すごくしっとりしたお話です。

そして、甘甘好きな私も満足な、ほのかな甘さのある作品です。


続編については↓へどうぞ。


夜に薫る純白の花/真崎 ひかる
¥893
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↑の続編について。

一葉は無事大学に合格。初めての学校生活に戸惑いながらも、

宏晃との関係は順調です。

「夜に薫る~」とは違い、お互いの気持ちを確認した後なので、

宏晃が甘~い。

口下手なので言葉はそうでもないのですが、態度がっ。

前を読んでいる分、余計にそう思います。


そんな彼らの前に、祖父と名乗る人物が一葉を引き取りたいと現れます。

戸惑う一葉に、宏晃は「俺が口に出すことじゃない」と言い……。

それぞれが相手のことを想う余り、ある選択をします。

読んでいて、お互いもうちょっとわがままになってもいいんじゃない?と

思いますが、それだけ相手のことが大切なんですよね。

ラスト、じーんときますよ。

そのシーン、カラーページと白黒、両方のイラストがあるんですけど、

もうぴったり!!切なさ倍増です。


「純白の花」の方は身体だけの関係といった辛さが描かれ、

「薄紅の花」は大切な人の傍にいられない辛さ、いられる喜びが描かれてます。

是非ひとまとめで読んで頂きたい!!

この続編、是非読んでいただきたい!!

リーフ出版さんから出された本なので、入手手段が限られますが……。

あ、中央書店コミコミスタジオさんでは今現在取扱いがありますよ!


夜に舞う薄紅の花 (リーフノベルズ)/真崎 ひかる
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