待ちに待った新刊です。
といいつつ、いつもより刊行ペースが速くてびっくり。
嬉しいです。
さて、まだ読み込みが足りないとは思いますが、感想を。
ネタばれあり!!なので、ご注意くださいませ。


  哲史・翼・龍平を巻き込んだ1年生不登校事件、それに伴う緊急父兄会も

  終わり、一応の決着はついたと能天気に思っていた三人だったが、

  まだまだ火種は残っていて……。


いつも↑のあらすじらしきものを書く時、裏表紙のあらすじを参考に

するのですが(一応公表されているものなので、そこに書かれて

いるものはネタばれ対象外ということで)、

今回の裏表紙にはちょっと首を傾げてしまい、参考にはしませんでした。

①「哲史の存在が、にわかに学校中の注目を集めることになる」

②「均衡を保っていた三人の関係は~微妙に変化し始めるのだが」

とあるのですが、ん?って感じです。


まず、①ですが、以前からある意味注目を浴びる存在だったし。

哲史に対する見方が変わり始めたという書き方がされてはいますが

(女子バスケット部部長の白河)

裏表紙で「学校中の注目」とあおるほどではないかと。

まあ、注目すべき点は生徒会長・藤堂の変化ですが、それはまた後ほど。


で、②ですが、「三人の関係の変化」もハテナです。

それは龍平が毎朝早起きをするようになったことでしょうか。

一年生による暴言事件を哲史から聞いていなかった龍平が

それまで以上に哲史に執着するようになる、という風に読めと

いうことでしょうか。

龍平の早起きの件=関係の変化の前触れ、ということなのでしょうか。

まだそこまでの揺らぎは感じられなかったのですが、

私の読みの浅さのせい?


とまあ、微妙な感想から始まりましたが、

作品が面白くないというのではないのですよっ!

あらすじが微妙にしっくりこなかっただけで、かなり楽しみ読めました。

今回の読みどころは、今まであんなに逞しかった哲史の心の揺らぎが

感じられたところでしょうか。

今までの境遇のせいで、必要以上に逞しくならざるを得なかった哲史の

まだ弱い部分が感じられて良かったです。

そんな彼が甘えられる存在が、あの人とは……。

いや、すごく納得なんですけどね。

甘えられる存在をようやく手に入れた哲史に良かったねぇと言いたい!

このままみんなに甘えることができるようになったらいいのになぁ、哲史。


今回はなんだか翼が良く話していたような。

前の作品で哲史に餌付けされている可愛い翼が楽しめましたが、

今回は龍平を慰める翼。貴重です。

意外と翼と龍平のトークって今までなかったので、新鮮でした。

(哲史が殴られた直後の電話での会話くらいですよね、今までのは)

そして、哲史を甘やかしたいのにそれを横取りされた翼……不憫です。

まさかライバルがコイツとは!ガンバレ、翼。


最後に注目は生徒会長・藤堂でしょう。

哲史に接近、初の二人きりの会話からなにやら藤堂に変化が、という

ところでお話が終わり。

気~に~な~る~!

生哲史に接してどう藤堂が思ったのかが、次作の注目点でしょう。

……そういや、このシリーズはいつも藤堂・鷹司のトークで〆だったのに、

今回は違いましたね。

やはり藤堂の変化がポイントになるのでしょう。

あ~、マジで気になります。

早く次が読みたい~(いや、新作出たばっかだから……)


あ、一年生は相変わらずです。ムカつきます。

特に5組、気持ちは分かるけど、自分たちの言葉が人を傷付けることに

深く反省することなく、やっぱり懲りずに団体で行動。

懲りない奴らです。

ま、学習能力のない人、自己保身に走るばかりの人たちって

いくらでもいますしね。

彼らを反面教師にしたいと思います。


と、ムカつくこともありますが、

表紙絵は可愛いし、新たな面も見れたし、満足な一冊でした。

  

情動のメタモルフォーゼ (角川ルビー文庫 17-30 くされ縁の法則 5)/吉原 理恵子
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