大好きな作家で月村奎先生を先日のブログであげましたが、

椹野道流先生も大好きな作家さんです。

とにかく作品数が多い方で、シリーズものも多数です。

代表作は「奇談シリーズ」。

ミステリー作家で霊障を祓う追儺師(ついなし)でもある天本森と、

蔦の精霊を母に持つ琴平敏生の物語です。

霊障問題を解決するのが話のベースにはなっているのですが、

やはりBLということで、森と敏生の恋愛のお話でもあります。

家族の縁が薄く、淋しい思いをしてきた森や敏生が、彼らを取り巻く人たちと

家族的な関係を築いていく、優しいお話です。

私はこのシリーズを最初図書館で借りて読んだのですが、

すごく気に入って全巻揃えちゃいました。

 *お祓いもの好き

 *優しい話好き

 *あまり濃いBLはちょっとという方

  (Hシーンはありません)

上記の方におススメです。


「奇談シリーズ」の登場人物が、他の椹野作品に出ています。

ひとつは「琴歌奇談」以降に登場する辰巳司野と、彼の下僕となった正路のお話し、

妖魔なオレ様と下僕な僕」シリーズです。

交通事故に遭い、死にかけたところを妖魔である司野に助けられた正路は、

助けてもらう代わりに彼の下僕となります。

骨董商兼憑き物落としを生業とする司野の手伝いをする正路ですが、

彼の一番の仕事は、妖魔である司野のエサになること。

正路の綺麗な気が、司野のなによりのエネルギーとなるからです。

その摂取の仕方が……BLです。

妖魔であるため、人間の感情面に疎い司野と分かり合おう、

司野のためにできることをしようという、けなげな正路がキュートです。

 *オレ様好き

 *主従もの好き

上記の方におススメです


もうひとつ、「奇談シリーズ」のメインキャラ、監察医の龍村が登場する

鬼籍通覧シリーズ」があります。

こちらはBL作品ではなく、講談社ノベルズから出ているのでミステリーでしょうか。

法医学教室での不思議な事件を取り扱っている作品で、

もともと法医学がご専門の椹野先生の、超リアルな検死シーンが読みどころです。

龍村先生は三作目「壺中の天」から登場です。

人の死からみえる、社会の問題点や悲しい一面が描かれた作品です。


これらの作品すべてに共通するのは、人を思う優しさがあるということ。

読み終わったあと、心がほんわかと温まります。

難点は発行巻数が多いことです。ま、それだけ人気があるということで。

奇談はCDブック入れて27作品、「妖魔な~」は6作、鬼籍通覧は5作です。

テンポが良くて、とても読みやすい作品ですので、

是非チャレンジしてください。

ちなみに一気読みの癖がある私は、「奇談」を日に3冊以上のペースで

読み進めました……。もったいないことです。

あ、椹野先生は同人誌活動もされていて、上記3シリーズは

そちらでも発表されてます。そちらもおススメです。


他にも椹野作品にはたくひん魅力的な作品があるので、また後日アップします。


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