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妊活をすることにした

もっと幸せになれるかもしれない

【前回までのあらすじ】

新鮮胚移植をしたが、チューブの中に受精卵が残ったり、移植後すぐ腹痛に襲われたり、妊娠超初期症状が皆無だったり、どうやら失敗にオワタっぽい。

 

4/17

妊娠判定日。

何の期待もなく、朝一クリニックに行く。

今日は10時15分から、得意先とのzoom打ち合わせがあるのだ。陰性判定に時間をかけている暇などない。早く会社行きたい…。


わたしの思いとは裏腹に、恐ろしいほど激混みの月曜朝一クリニック…。順番が来ない…。8時半に予約したのに、採血がようやく9時過ぎ。

殺気立ちながら、仕事の資料を作りつつ診察を待つ。なんか、子供は親を選んで生まれてくるて言う通説があるようですけど、それが本当だとしたら、どの子供にも選ばれない自信がある。

「あんな目が血走った女の子供に、生まれたくない。」

「仕事ばかりで育児放棄されそう。」

「こわこわ。」

「口調がトゲトゲしい。」

「目つきが怖い」←むかし先輩社員によく言われていた。


もはや何の望みもない。

しかし、無駄に待ち時間があったことで、仕事はかなり捗った。不妊治療クリニックの静寂て、仕事に向いている。


そうしている間に、ついに仕事の打ち合わせ時間が迫ってきた。わたしは、やむを得ず得意先に電話をし、時間の後ろ倒しを申し出た。先方は会長、社長、常務のお偉い三人衆であったのに、不妊治療のために(まあ、前の打ち合わせが長引いたていう体にしてますけど)、スケジュール変更していただくことになると言う…。すみません、すみません。


そして、やっと診察。採卵してくれた先生ですね、多分。すみませんなあ、言いにくいこと言わせてしまって、陰性ですよね、まあいいんですよ、次ゴールデンウィークくらいにまた採卵できればいいと思ってるんで。


と思いつつ、差し出された書類を見る。

HCG205


陽性ということらしい…。ちょっと意味が分からないね。あまりにも意味が分からなすぎて、聞きたいことも聞けないまま、診察が終わった。とりあえず1週間後にまたきてくれとのことだ。


先生も数値を淡々と告げただけで、わたしもこの状況を夫以外の誰に報告することもできずで、他人との喜びの共有ができていない。


出産まで無事進むとよいな!

とはいえ、今はルティナス膣錠を入れることくらいしかすることがないので、仕事の担当を、さりげなく後輩社員に押し付け出している。早めに内勤になり、日々安静に過ごしたい。