全録サーバー。
 放送している番組をストレージの許す限りどんどん録り溜めてゆき、あとから過去番組表の見たい番組を拾いながら好きな時間に好きなところから見られますという代物。見なかったものはストレージがいっぱいになると古いものから上書きされて消えていく。
 有名どころでは東芝のレグザサーバーのタイムシフトマシン。ただしこいつは近所の家電量販店で見る限り17万以上するかなりの高級品で、俺の手の届く代物じゃない。
(※訂正)さすがに17万は何かの見間違いなのか?全録レグザ(TV)だったのかも。後日別の店では5TBの6局全録サーバー付ブルーレイレコーダーが10万8千円、1TBの6局全録サーバー型HDDレコーダーが5万2千円のところをセールで4万9千8百円だった。

 たまたまその日立ち寄ったコンビニで立ち読みした雑誌に取り上げられていたのは「ガラポンTV四号機」だった。税込で4万弱。
 ワンセグ8局全録サーバー、なるほどその手があったか!

 ワンセグとは、地デジの電波を13の帯域にわけ、そのうち12で地上波を流した残り1つの帯域でモバイル端末向けの画質を落としたデータ量の軽い放送を流すシステムのこと。フルHDと呼ばれるD5の解像度が1720x1080なのに対して解像度は最大320x240。フレームレートも15fps(1秒あたり15コマ)しかない。
 モニタそのものが小さいことが前提なので画質やコマ数の代償として、ワンセグ機能特化ケータイなどではコマ数補間機能がついていたり、録画再生時も字幕表示などの視聴補助機能の併用で比較的ストレスなく番組を愉しむことができる。受動的に見るときに短時間で消化できる音声補正倍速再生機能、能動的に見るときCM飛ばしに便利な15秒スキップ5秒戻し機能は慣れると手放せなくなる。
 データが軽いということはストレージのサイズが同格でもより多くのデータが保存できるということであり、前述の「ガラポンTV四号機」は内蔵500GBのHDDで8局を2週間程度保存可能だそうだ。

 その日帰宅して久しぶりにノートPCに灯を入れ「ガラポンTV」で検索してみた。

 amazonでガラポンTV四号機、ソフィアデジタルのARecX6、バッファローの全録DVR-Z8。この3つがユーザーレビューや公式サイトの比較対象となった。

 まずはガラポンTV四号機(+参号機レビュー情報)。500GBのHDDを内蔵したワンセグ8局全録サーバーで保存期間は2週間程度。
 USB2.0で外付HDDを1台まで増設可能で1TBあたり1ヶ月弱程度、最大4TBで約4ヶ月分(※)まで録画できるそうだ。
(※外付HDD使用時は内蔵HDDはお気に入り番組保存専用となるためらしい)
 スマートフォンやタブレットで見ることもできるが同時に視聴できる端末が1つだけで、後から別の端末で見ようとするとそれまで視聴していた端末は弾かれてしまうらしい。
 番組の検索機能はタイトル、番組情報に留まらず字幕情報まで可能で、ニュースのワードだったり話題に出ただけのものも拾えるというのはなかなかすごい。ニコニコで韓流偏重の報道姿勢を検証する動画があったが、そこで使われたのもガラポンだった。
 四号機では8局同時再生も可能で(音声はメイン1局のみ)視聴効率もいいとか。
 APIの公開もあり、そのへんはLinux機らしい思想というか、アップデートも頻繁で、使い勝手はどんどんよくなっていく(ならなきゃ、していく)のが魅力かと。
 ソーシャルとの連携も強みで、2ちゃんねるの実況の盛り上がりからその場面を検索したり、ニコニコ実況アプリと連携したり、テレビの情報を共有したい仲間がいればそれはきっと楽しい体験が待っているのだろう。ま、その辺は現在は孤独な俺にはあまり縁はないか。
 IEには対応していない。クロームをメインで使ってる今の俺には問題はないが。
 俺だけじゃなくうちの家族はいまだにガラケーなのでスマホアプリは関係ないのだが、スマホアプリでの視聴にはまだ多少の制限があるようだ。
 amazonでガラポンTV四号機を販売しているが、その業者が「正規販売店(で購入した)製品」であって、その販売業者自体は正規販売店ではないため、サポート対象外となる点には注意が必要。
 公式通販での価格は39,420円

 次にARecX6。外付HDDを必要とするワンセグ6局全録サーバー。HDDはUSB2.0もしくはe-SATAいずれかで1台2TBまで接続でき、録画時間の目安は公式発表では1TBで8000時間程度=6chなら約2ヶ月分程度録画可能、amazonレビューでは1TBで1.7ヶ月分、2TBで約3ヶ月分との声もあり。気に入った番組はスター登録しておけば消えずに残る。独自フォーマットのため、そのHDDだけを別のPCから覗いても録画ファイルを再生はできない。
 スマートフォンやタブレットで見ることもできるがアプリの更新が滞っていてandroid4.3以降では未対応となっている。
 ガラポンTVでは可能な字幕検索機能はないため、マスゴミのステマ検証的な統計作業はできない。字幕放送の情報自体は記録しているが、現状では表示する機能が搭載されていないらしい。
 録画した番組を1つずつ選んで視聴するスタイルで、複数番組の別窓同時再生などはできない。また、終了した番組は見られるが放送中の番組を追っかけ再生することはできない。視聴可能なのは開始時から終了時まで録画した番組だけなので、録画開始時点で放送されていた番組は見られない。
 Macには対応しているものの、Linuxには対応していないとのことで、旧式PCをUbuntuや各種軽量Linuxで再生した場合には使えないようだ。Wineが対応していればあるいは…?
 専用ソフトを視聴したいPCにインストールして証明書を発行すれば、同時に複数台のPCでの視聴も可能らしい。ただしアイフォンは1台までとのこと。家族でそれぞれ好きなときに好きなものを見られるならそれはありがたい。
 ガラポンとは逆にIE推奨で、GoogleChromeでは再生できないとのこと。
 公式通販での価格は「通常価格37,5840円からなんと14,580円に!」(原文ママ)だが、amazonでの最安値は送料別の10500円で、店頭価格では10000円を切った値札の画像がアップされていた。HDDを追加購入することを考えたら現在のこの価格はとても魅力的だ。
 あと、公式サイトのトップ中ほどには「アレックス6の妖精ソフィアちゃん」がいます。

 そんでもって、DVR-Z8。こいつはワンセグではなく地デジの8局全録HDDレコーダーで、2TBのHDDを内蔵し、(低画質の場合)8局を8日分全録してくれる(標準で4日分、高画質では2.7日分程度)。週一で見たいものを消化できるならこれでもいいのかもしれない。HDDはUSB2.0で2TBのものを1台まで増設できる。
 ARecX6が番組単位で拾いながら視聴するのに対して、DVR-Z8は録画時刻の裏番組をチャンネルを切り替えるように見ることができる。ガラポン四号機の全局再生の単画面版のようなものだろうか。
 PC接続が前提のガラポンやARecXとはちがい、テレビにつなぐHDDレコーダーとして開発されたためか、アンテナ入力端子の隣にはテレビへの出力端子もあり、映像出力端子はコンポジット(黄白赤)とHDMI端子が、光角型音声出力端子もある。
 操作がキーボードではなくリモコンという点もPC周辺機器ではなくAV機器寄りの立ち位置を示している。ただ、MiniB-CASカード9枚入り(全録8局分+個別録画1局分)という点は(仕様上しょうがないのかもしれないが)やりすぎ感が漂う。
 公式サイトのHDDレコーダーの項目では「販売終了」となっているが、プレミアムアウトレットコーナーで一人1台のみ税込46,980円で購入可能。amazonでは新品が64,914円より、中古品が47,500円よりとなっている。

 東京の放送はNHK(総合、教育)、CX(フジ)、TBS、朝日、日テレ、テレ東、東京MXで8局らしい。
 だが石川県金沢市の放送局数はNHK総合、NHK教育、北陸放送MRO、石川テレビITC、テレビ金沢KTK、北陸朝日放送HABの6局であり、チューナー数は6局で事足りる。

 悩んだ結果、俺が注文したのは「ARecX6」だった。amazonマケプレ最安値10500円(送料別)。

 その日一緒に買ったもの。
 ガラポン社長保田歩氏の著書「文系の僕はテレビ視聴の革命めざし家電メーカーを起業した」の中古本。
 USB2.0およびe-SATA対応HDDスタンド(ケーブル付)。
 絶版DVD「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート」中古品。

 続きます