「朝方に無理に矯正せずとも規則正しい生活さえできれば自然に健康的な生活を送れるような社会を目指す。さらに言えば理想は24h周期以外の生活周期をも許容する脱時間帯拘束社会である。」

 時間帯に拘束されない娯楽として、非電源接続でも書物なり漫画なりがあり、ゲームは相手に依存しないオフラインのゲームがある。
 が、残念ながら放送スケジュールに沿って毎日垂れ流されるテレビ番組は(後日DVD化されるコンテンツもあるものの)原則その時間帯に待ち構えて観るものだ。
 録画予約という手段であとから見ることはできるものの、見たいものが重なれば一つは録画できてももう一方はオンタイムで見るしかなく、時間帯が合わなければ、あるいは3つ以上重なれば諦めるしかなかった。
 さらにスポーツ中継の延長に弱いゴールデンタイム以降の深夜枠はカンタンに吹っ飛ばされてしまうことも多い。野球だのサッカーだの、こないだの錦織圭のテニスだので見事に吹っ飛んで録画失敗なんてことがままある。
 電波の押し売りと受信料契約制度が気に入らないだけで、NHKさえも大好きなテレビっ子世代である俺にとって、生活時間帯がずれていてもテレビは手放すには惜しい大きな娯楽であることは間違いない。

 皆さん、最近地デジカ見ましたか?
 見たという人はケーブルテレビ等のデジアナ変換信号を旧式のアナログテレビで見続けている少数派です。

 うちはその少数派。母の居場所のリビングと弟の部屋でまだアナログの14型ブラウン管テレビデオが2台生きてるのだが、母親の方はビデオとしての機能が死に、弟の方はビデオ入力端子につなぐ地デジチューナを追加してあるものの予約設定のためのリモコンがなくなっている。
 そんな状況下で俺のXPの旧式PCはアナログチューナーのソフトウェアエンコードのキャプチャボードを搭載してテレビパソコンにしてあり、頼まれるたびこれでいろいろ録画してはHDDの容量が圧迫されていた。
 構成にもう余裕のない旧世代PCでのソフトウェアエンコードなのでほかの処理をさせてると録画の品質が著しく落ちる。そのため2chやネットサーフィンもこのPCではすでにやりづらくなってしまっていた。録画中に録画してるHDDにアクセスされて録画品質が落ちるのも嫌なので共有設定の視聴用HDDを別に用意し、録画したものを随時録画の合間の時間を見てはコピーして、階下の母のPCから見られるようにしてあった。
 夏ごろ母親のPCの調子が悪くなり、購入店へ持ち込んでリフレッシュしてもらったらしいのだが、そのPCをいまだに使える状態にしていない。最大の理由のひとつが、貧乏性ゆえに物が捨てられず魔窟と化した自分の領域を片付けられずにいることだ。
 気質は生活環境によって俺にも継承されていた。俺もキャパシティを超えたとたん物の整理ができなくなり、自室が魔窟と化していた。
 その酷さたるや、兵装はあるのに海市島への渡航ができなくなり、アメリカを取り戻すことすらできず、灯を入れていないどころか開封さえしていないものを含め、折り重なった罪(積み)は領域どころか空間を占有。しばしば崩落し、雪崩に飲み込まれる。体を伸ばして眠ることすら叶わないまでに至ってしまった。
 そんな中で夜勤で直前まで眠っていたいのに、番組表を見て録画設定してPCの時刻のずれを調整して、かなり時間をとられていた。掃除の時間を確保することなど思いもつかぬほど。
 結果、自分の見たい番組も見られずHDDはどんどん埋まり、DVD-Rへの退避も追いつかず、見てもいない番組を消して容量をあけて次を録画するという本末転倒な事態に陥っていった。まさに録画無間地獄である。

 そこで全録サーバーである。
 放送している番組はストレージの許す限りどんどん録り溜めてゆき、あとから過去番組表の見たい番組を拾いながら好きな時間に好きなところから見られますという代物。見なかったものはストレージがいっぱいになると古いものから上書きされて消えていく。
 有名どころでは東芝のレグザの2週間全録機能を独立させほかのモニタで使えるようにしたレグザサーバーのタイムシフトマシン。「地獄からの脱出」へ垂らされた蜘蛛の糸のひとつ、ただしこいつは近所の家電量販店で見る限り17万以上する高級品で、税引き前の月収に相当するそれは17m以上上空に見えているだけ。俺の手の届く代物じゃない。

 たまたま夜勤の帰りの寄り道で立ち寄ったコンビニで、「AKBたす」を立ち読みしたくて手に取ったプレイボーイに取り上げられていたのは「ガラポンTV四号機」だった。
 ワンセグの8局全録サーバー、なるほどその手があったか!

 ちなみに。
 今回の一連の記事のタイトルは、ガラポンを起業した社長保田歩氏の本のタイトル「文系の僕はテレビ視聴の革命めざし家電メーカーを起業した」をもじったもの。アフィリエイトは貼らないが結果的に選んだのがガラポンではなかったのがちょっと申し訳なかったので、宣伝代わりに。

 続きます。