東京にいた3ヵ月間、髭は剃れども髪はそのままだったため、頭が丸く膨れており、先月の試験の前に見かねた母が事務用鋏でサイドだけカットした我が頭。
俺は気にせずとも母が気に入らぬと見えて床屋で整えてもらってこいという話に。
母親が最初に俺を案内したのは、昨日のアルバの交差点を挟んで斜向かいにある髪WAZAという店。

この店、ガラスにアニメキャラを描いているのが特徴で、それこそ昔はドラゴンボールとかのキャラを(おそらく勝手に)描いていた。
今の写真がこれ。金沢では放送してないはずなローゼンメイデン。
ここの影響かどうかは知らないが、母もうちがまだ酒屋だったころ、シャッターにかぼちゃワインとかドクタースランプだとかのキャラクターを(おそらく勝手に)描いていた。閑話休題。
俺は全力で断った。
確かに俺はオタクでこのチョイスはいいなとは思う。おそらくは店主もオタク要素が多分にあり話もはずむかも知れない。
だが、見栄えを整える店で看板にそれを描くということは、「そうなりたい、そうしてほしい」という客のための店だということだ。
そうなれる素材ならともかく、俺なんざ両津勘吉になれればいいほう程度の素材でしかないことは自身がよく知っている。
前に出るオタクも、身の程をわきまえないとイタいだけだし、元来俺は前に出るタイプのオタクではない。
身の程を知って、他者との干渉を極力避け、自分が直接他人を傷つける可能性を可能なかぎり排除する。ネガティブオタクは他者のためにこそ引き籠もる。
そのために自分を押し殺すことに慣れ、一人で遊ぶ趣味に没頭する。俺の場合はゲームであり、収集だった。大部分を失い、半ば脱け殻になってしまったが。
ともあれそんなネガティブオタクがポジティブオタクのための店へ入ってはいけない、そう感じたからこそ俺は全力で断ったのだ。
よって、もう少し行った先で一本裏道に入ったところの「みやもと」という古くからの床屋へ案内してもらった。
見栄えをあまり気にせず、実用優先で「短めの角刈り」と云っていた俺なのだが、今回は母親の意向でそれは封印した上で「すっきりさっぱり」として「若者らしい」髪型にされることに。
順番待ちの間、さいとうたかをの雲盗り暫平と鬼平犯科帳を堪能させていただいた。
ご主人と奥様の相談の結果、俺の頭は「クルーズカット」なる髪型にされることに。
その結果仕上がったのはこの頭。

旦那さん曰く、ホントはサイドは青くなるくらいに(頭に浮かんだのは新日本のレスラー天山だった)するのだけど、今回はそこまでは短くはしなかったとのこと。
いわゆるカット10分1000円の店と違ってきちんとした床屋なので、シャンプーも髭剃りもあったし、マッサージもしてくれて、仕舞にゃサービスに含まれてるのかどうかは知らないが缶コーヒー1本がついて3300円也。
旦那さんに気になっていた「クルーズカットの名前の由来」を聞いてみた。
俺はてっきり「トム・クルーズ」か「ドイツのサッカー選手のクローゼ」、さもなきゃ「航海士の実用主義の髪型」のいずれかだと思っていたのだが、旦那さんも御存知ないとのことで結局解らず仕舞。
ともあれすっきりさっぱりはしたので満足です。