昨晩の週刊オリラジ経済白書という番組で、金で買えるジャンプのバックナンバーを全部揃える、金で買えるファミコンソフトを全部揃えるといくらになる、という企画をやっていた。


 ある意味ショップの看板的なものを金に飽かせて一揃い抑え、あとはオークションで補完という方法で、やはり100%コンプは無理だった(ジャンプは1876/1879、ファミコンは1043/1051)ものの、99%以上を揃えてかかった金額は、ジャンプが1,196,742円、ファミコンが1,350,261円だった。


 ファミコンソフトの絨毯を目の前にして中川家が「どうしましょうかねぇ」と呟くと、斉藤洋介が「どうしようもないよこんなの」と切り返す。


 ゲームを殺した俺が云うのもなんだが、なんとも哀しい気持ちになった。

 骨董ゲームを見る目を持つショップの皆様をも愚弄する発言であるとさえ感じた。

 同時にかつて俺が命を懸けて守ろうとしていたものは世間ではその程度のものだったと云われたのだ。

 PSE法で確保できなくなりつつあるレトロゲームなんて、そんなものだと。

 メーカーが恐れ、埋没させようとした過去のゲームなんて、そんなものだと。


 金さえあれば買い戻せるさとちぇいあるさんは云っていた。現実はそのとおりなのだろう。

 ファミコンプに135万という値段、けして高いとは思わない。むしろ安いとさえ思う。

 だが、その金を稼ぐ気力がもうないし、もう買いなおす気もない。

 仮にその気力と金があったとしても、そういう集め方では収集するという行為が楽しくない気がする。

 ・・・いや、それでも、集めてしまうんだろうなぁ。


 番組で確保したそれらがその後どうなったかは語られていない。(スタジオでも触れられていなかった)