本来の意味:忌野 清志郎(いまわの きよしろう、本名:栗原清志、1951年4月2日 - 2009年5月2日)は、日本のロック歌手、作詞家、作曲家、音楽プロデューサー、俳優、そしてなにより僕の尊敬するカッコイイオジサン。

お別れは突然やって来て直ぐに済んでしまった…
芸能人が死んでこんなに寂しいと思ったのなんて何年ぶりだろうか…
高校時代、みんなが流行歌に熱狂しているのを尻目に、僕は清志郎とSIONばかり聞いていた。
僕が初めて手にした清志郎さんの音源は友人から譲って貰った「RAZOR SHARP」。完全にシビレてしまった…それからこっち大ファンで御座いました。

仕事中、告別式をワイドショーで見ながら、遺影をぶち破って清志郎さんが登場し、祭壇の上から「オー遺影!!も・も・も・も~一発イクかい!!!!」と言ってくれるのを期待してしまいました(ノ_-。)


ことば日本妖怪づくり

妖解釈:今輪の清志狼(いまわのきよしろう、こんりんのきよしろう)は化物を退治した伝説の残る犬、または山犬(狼)。

伝説は以下の通り。

ある旅の六部が飛騨の山村に立ち寄ると、村全体が静まり返っており、そのうちの一軒の家から啜り泣く声が聞こえてくるばかりだった。
気になった六部がその家の者に話を聞くと、この村では年に一度、白羽の矢が立った家の若い娘を山の上にある社に住む山神に生け贄として捧げなければ、村全体に災難が降り掛かると言い、今年とうとう当家に矢が立ってしまった。次の満月の夜には娘は棺に入れられ、山の社に…ということだった。

六部は不審に思い、山の社に行き、軒下で様子を伺っていると、夜半過ぎ、何者かが社に入って来た。
俄に獣の匂いが六部の鼻腔をくすぐった。
次に社の中から相談するような声が聞こえて来た。
「はよ次の満月来んかいな…娘喰いたや来んかいな…」
「ときに今輪のキヨシロウに知られてはおるまいな…」
「そうじゃ越中の今輪寺、キヨシロウにだけはこのこと知られるな…」
「知られるな…知られるな…キヨシロウだけには知られるな…」

六部は匂いや話からこの者達が神ではなく化物だと気付き、なんとかしなくてはと翌日、化物達がしきりに言っていたキヨシロウと云う者を探す為、越中は今輪寺に向けて出発した。

六部が今輪寺に着いて寺の者に「この寺にキヨシロウという者は居りますでしょうか?」と聞くと寺の者は寺に程近い滝に六部を案内した。

滝の淵に着くと寺の者は「あれが清志狼です」と滝壺を指差した。
六部はその光景に言葉を失った。

そこに一心に滝に打たれている山犬が居たからである。

話に聞くとこの山犬は、今輪寺の和尚が怪我をして倒れていたものを助けてやったところ、寺の軒下に棲むようになり、修行僧の真似をしたものか、滝行までをもするようになった。
この姿を見た住職が、「この山犬は畜生ながら清い志しを持ち、行に打ち込んでいる。」と云い、
清志狼と名付け、他の僧に模範にするようにと話したのだという。

六部が寺の者に、自分が此処迄来た経緯を話していると、何時の間に岸に上がったものか、清志狼は六部の正面に鎮座していて、六部の話に聞き耳を立てているようだった。
話が終わると、清志狼は全てを理解したものか、すっくと立ち上がり、まるで行き先を案内させる様に、六部の後を付いて歩き出した。
こうして六部は清志狼を連れ、村に引き返した。

六部が清志狼を連れて村に戻ったのは丁度、満月の当日だった。
六部は村の者に全てを話し、棺に清志狼を入れ、村の者にその棺を山の社に運ばせ、自分は社の軒下に潜り込んだ。

宵闇の頃、六部の鼻腔にあの時と同じ獣の匂いが届いた。
六部は息を殺し、化物達の声にじっと聞き耳を立てた。

「さあ満月じゃ!満月じゃ!遂に今年もこの日が来たぞ!」
「娘食うたろ!喰わせや娘!!」
「さあ!早よ食ろうてしまおう!今輪の清志狼が来る前に…」
「!!!?」

化物の一匹がが棺の蓋に手を掛けた刹那、中から清志狼が飛び出し、化物の喉笛に食らい付く。

「ぎゃ~~~~!清志狼じゃ~~~!!」

社の中を逃げ惑う化物達を清志狼が追い回し、六部と待機していた村の者達がこれを取り逃すまいと出口を塞いだ。

化物達の断末魔が村中に響き渡った。

そして社がまた静寂に包まれたのを待って、六部達は社の戸を開け、中を伺った。
其処に倒れていたのは、四匹の巨大な狒々だった。
清志狼は所々怪我をしているようだったが、悠然と一匹の狒々の腹の上に座していた。

その後、村の者達は清志狼を手厚く看護し、六部はまたこれを今輪寺に送り届け、また旅を続けたと云う。






思いの外、長くなってしまい、遅くなってしまいましたが…これが僕なりの清志郎さんへの餞です…
清志郎さん…ありがとう!愛してま~す!!今でも貴方は僕のヒーローです。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


RCサクセションの「ヒッピーに捧ぐ」を聞きながら…  軍手