夏なので肝試しの思い出でも | マイニチ@SPICE

夏なので肝試しの思い出でも

 先日どこかでちょっと触れた『学校で肝試し』、小学校の時に実際にあったのだ。
 他にも肝試しは小学校低学年の頃に地元の神社で夏のイベントとしてやっていた。
 そんなわけで今日は、誰にリクエストされたわけでもないのに肝試しの思い出でも書こうかと思う。
 
 まずは『地元の神社で肝試し』から。
 数年参加したこのイベント、私はまだ小学校低学年から中学年くらいだった。
 神社の正面から学年ごとにスタートし、右回りにぐるーっと真っ暗な雑木林の脇を進み、裏手にある古墳(と呼ばれていた小さな土の山)にある祭壇に行ってバサッとばらまかれたカードからどれか1枚引いてきて、また右回りに雑木林の脇を通って正面に戻るというコースだった。神社の建物をぐるっと回るだけだから今思うとものすごく短い。雑木林は針葉樹と竹が混在していた。
 毎年小学校高学年か中学生がこの短いコースに様々なしかけをする。茂みに潜んでガサガサ音を立てたりとか、祭壇やコースの途中にマネキンの頭を置いたり。多分これは理髪店から借りてきているのだと思うが、ボサボサ頭の女性の首に真っ赤な絵の具かなにかを塗りたくってあって気味悪かった。
 学年ごとに歩くので私は5・6人で歩いた記憶がある。普通に怖いのに男子が振り回すと『ぅうううぅううぅ~』と気味の悪い音を立てるおもちゃを持ってきて、真っ暗闇の中にその音が響くと怖さ倍増だった。
 でも私は強がりなので怖がっていることを表面に出すことは出来ず、震え上がる女子と腰が引けている男子とを引き連れ、余計なおもちゃを持ち込んだ男子をたしなめつつ勇気を奮い起こして先頭を歩いたものだ。祭壇でカードを引いて『あとは戻るだけ!!』と気持ちが一瞬緩んだところで雑木林からガサガサガサっという音とともにバサバサと行く手を阻むものが飛び出した。高学年が七夕の笹みたいな大きな笹をバサッと倒してガサガサ揺らしているのだ。
 プチッ。
 私の中で何かが切れた。
 先頭にいた私は後ろで更に震え上がる同学年の存在も忘れ、ガサガサ揺らされている笹を両手で掴み足に乗せて思いっきり折り曲げた。

 バキバキバキッ。

 2本程折ると、茂みから高学年の
「おいおい・・・」
というため息のような呆れた声が聞こえてきた。しかしそんなのは無視してズンズン明るい神社正面に向かう私。
 だって、怖かったんだもの。怖くて頭きちゃって折っちゃったんだもの。

 祭壇で引いてきたカードは、確かその後おもちゃかお菓子が当たる抽選会に使われた気がする。
 今思うと本当にくだらないことだけど、ずっと記憶に残る思い出だ。今もリアルにあの感触や折れた笹をバサッと地面に落とした空気を思い出せる。

 強がりもほどほどに。