気になって購入したものの、一気に読みたいと思って手をつけるタイミングを逃していた一冊。小説を読むのはけっこう久しぶりでした。
こちらは、公安調査庁の若手調査官をモデルにした、比較的珍しい小説です。作者はインテリジェンス界隈で著名な手嶋龍一氏。
個人的な接点があり、一般の方よりは公安調査庁については内実などについて多少知っていますが、この小説は凄い。
徹底的な下調べ(おさらく手嶋氏ご自身が、公安調査庁に多くの知人がいるのでしょう)がなされており、かなり詳しく書かれています。
読まれれば、日本にもこんな役所があったんだ、と思う方も多いのではないでしょうか。また、純粋にスパイモノの小説としても面白かったです。
個人的にはお勧めの一冊。