■ たらこ
4月7日午前5時(日本時間)、実家の愛猫たらこが永眠したとの連絡があった。
約19年前、先代の飼い猫の死から立ち直れずにいた私たち家族の元に
父が、知り合いの家で生まれたばかりの子猫を引取り
ジャンパーの懐に入れて、バイクで連れて帰ってきてしまった。
「もう辛い思いはしたくないから、猫は飼わない」って話してた矢先だったから
母と私は少し抵抗したけれど、やっぱりその可愛さには勝てなかった。
そして気がついたら、兄が勝手に「たらこー」って呼び始め、彼女の名前は「たらこ」となった。
性格は、いわゆる猫らしい、あまり人懐っこくない猫。
私のことは遊び相手と思っていたらしく、
よく実家の屋上に誘い出されて、追いかけっこやかくれんぼを一緒に楽しんだ。
私が高校・大学・社会人と進むなかで、
秘密の話を聞いてもらったり、ただ傍に居てもらったり、たらこはいつも心の支えになってくれた。
結婚してから、初めて離れ離れに暮らすようになったけれど
同じ東京だったから月1回ペースで会いに行って、たらことの絆を確認し続けた。
昨年夏、私がアメリカに来た頃から、だいぶ足腰が弱り、皮膚ガンが発症した。
でももう手術に耐えられる体力が無いということで、投薬だけで頑張ってきた。
去年日本に一時帰国した際、ほんの数分間だけしか会うことができなかったけれど
私が顔を見せた途端、力を振り絞って立ち上がり、擦り寄ってきてくれた姿が
今でも忘れられない。
今年の夏に日本に一時帰国をする時にもきっと会える
それまではたらこが頑張ってくれる
と信じていたのだけれど、その願いは叶わなかった。
昨日、実家の家族に囲まれながら眠るように息を引取り、
我が家の先代の猫たちと同様、両国の回向院でお葬式をしていただいたそうです。
19年という天寿をまっとうし、私たち家族にたくさんの幸せを与えてくれたたらこ。
本当にどうもありがとう。
by kiki