アントワーヌ・ベシャンとマイクロザイマス | 白山オステオパシー院長のブログ   東京都文京区 白山駅より徒歩3分

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アントワーヌ・ベシャン(1816~1908)はフランスの医師であり

化学者でしたが、彼の説はパスツールに退けられ、現在でも医学界では

パスツールの唱えた細菌学説が常識となっています。

ベシャンの発見は、彼が発酵の実験をしている時に溶液中に多数の

小体の存在を確認したことでした。

そして、彼はその小体をマイクロザイマス(小発酵体)と名付けました。

ベシャンはマイクロザイマスの研究を続け、この小体があらゆる生命体

の中に存在し、細胞や組織、器官の活動を可能にしているという結論に

達しました。

また、ベシャンを最も驚かせたのは有機体あるいは生命体を侵すような

深刻な事態が起こると、マイクロザイマス自体は死滅せずに有機体だけを

死滅させるように働くという事実でした。

生命体の細胞は朽ちても、マイクロザイマスは場所を変えて生き続ける

のです。

死滅しないという証拠にマイクロザイマスは土の中や沼地、煙突のすすや

通りの埃、空中や水中にさえ発見されました。

マイクロザイマスの不滅性を確認するために、ベシャンは6千万年前の

哺乳動物が初めて地球上に現れた新生代第三期の石灰岩も調べてみると、

そこにも存在していました。

しかし、控えめで内気な性格だったベシャンの発見は、自己顕示欲が強く

相手を攻撃することに長けたパスツールの細菌学説の陰に隠れ、

現在では、ほとんど知られていません。

ベシャンとパスツールの考え方に関して、解りやすく書かれたブログを

見つけました。

これは、ロンドンでホメオパスをされている北川むつ子さんが、

書いたものです。

北川さんは、現在ロンドンのホメオパシーの学校で日本人学生の

スーパーバイザーをしながら「North London Homeopathy Practice」

という治療院も、経営されているそうです。

北川さんに連絡をとり、使ってもよいという了解を得ましたので、

彼女ののブログの内容を、そのまま書かせていただきます。



19世紀のフランスに、2人の細菌学者がいました。1人は今や細菌学の父と

呼ばれる当時は無名の科学者、ルイ・パスツール。もう1人は当時有名な

細菌学者、アントワーヌ・べシャンです。

2人はそれぞれ、動物や植物、鉱物の中に微生物がいることを確認し、

微生物と病気の関係について学説を立てましたが、考え方は全く逆のもの

でした。

パスツールは、病気は微生物が外部から体の中に侵入した結果起こると主張。

一方べシャンは私たちの体の中には既に微生物が存在していて、宿主である

私たちの状態によって微生物の状態が決まると主張しました。

さて、パスツールの説を支持するか、べシャンの説を支持するかで、

私たちの病気に対する対応や治療法は大きく変わってきます。

選ばれたのはパスツールでした。

長年予防接種について調査を続け、数々の本を出版している生化学者であり

ホメオパスであるトレバー・ガンはこの理由を「べシャンの説を支持すると、

病気にならないためには生活など自分自身を改めなければならない。

自分自身に原因があるとすることは精神的に苦痛である。自分には

関係のない他人や外のものが悪いと考える方が楽である」と言っています。

実際、病気が外側の原因によるものであるという考え方が決して実証された

わけではありませんが、私達は現在に至るまでこの考え方を維持しています。


2人の説の違いをまとめてみると



パスツールの説


 1. 病気は身体の外にある微生物が原因である→外から来る

 2. 病は誰でもおかすことができる→どれだけ健康であっても病にかかる

 3. だから微生物が体の中に入らないように防御をしなければならない

  →ワクチン、抗生物質など



べシャンの説


 1. 病気は体の中にある微生物に起因する→原因は既に中にある

 2. 微生物は宿主の健康状態が衰えた場合に「病的」になる

  →宿主の健康状態が病の第一の原因である

 3. 病気にならないためには、健康な状態を作らなければならない

  →免疫を高めることが防御になる



さて皆さんはどちらの説を支持しますか?

ところで、パスツールは死の床でこう語ったそうです。

 「私の細菌理論は間違っていた。

  細菌を取り巻く環境が病気を左右するのだ」 と。



以上が北川さんの、ブログの内容です。

わたしも聞こうと思います。

皆さんはどちらの説を支持しますか?


次回、はわれらがスティル先生はどのように言っているかです。



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