居合道を始める前は、
ちょっとした事でクヨクヨしたり
自信が持てなかったり
フジーは子供の頃からそんな子でした。

「あの時、ああ言えばよかったーゲッソリ
パターンです(笑)

今は全く逆の性格で

「もうちょっと
黙っといた方が良かったーゲッソリ
パターンです(笑)

ちょっと強くなりすぎた?
いやはや、人は難しい生き物ですニヤニヤ



今日は
居合道とはちょっと違うお話。

今日、たまたま公共施設への出先で
人命救助をすることになりまして。

とある建物内で
パイプ椅子をベッド代わりにして
仰向けで横たわっている年配の女性。
誰からも気づく位置で寝ているのに
誰も声をかけない。
みんな「え?」って顔はするけど
通り過ぎていく。

それを見ていて
傍を通った建物の職員に、思わず
「あの人、あないして
ずっと寝てはるんですか?」と尋ねると
「ええ、そうみたいです」との事。

よく見ると、けいれんしている。

昔の自分なら
その人を横目にスルーしてる。

けれど、どうしても気になったので
自分の荷物を置いて
その人に駆け寄り「大丈夫ですか?」
と声をかけた。

幸いにも意識鮮明で話が出来る。

私は私服だし、いきなり脈とったり
声かけたり医療的な質問したり
不思議な子に見えたかもしれない滝汗

頭の位置が低かったので
本人のカバンを枕代わりにして
呼吸を楽にさせた状態で
「かかりつけ医あるのん?」
「お家には誰か居てはるんかしら?」
と尋ねると、
既往歴にかなり大きな病気を
持っておられることがわかったので
こんな設備のない場所で
寝てる場合じゃないと思って
救急車を呼んでもらった方が良いと
判断した。

バイタルセットも、
他に検査できる器具もなにもない。
タオルさえない。
自分のスマートウォッチで
秒数計りながら脈を取ると
不整脈ではないが
正常範囲より少し脈が速い。
顔、首、手に熱感があって息が熱い。
明らかに熱発している。

「病院行くの面倒臭いやろうけど、
何も異常無ければそれで良し!と思うくらいの気持ちで、今から救急車乗ってかかりつけ病院に行きはった方が良いと思いますわ」と伝えた。


「私、医療関係者なんで。」

の一言で
その近くにいた人や
職員が急に協力的になってくれた(笑)

職員が、本人の身内に電話したり
救急車を呼んでくれたりしていたので

もう私がする事は何もないと判断して
「後、お願いしてもいいですか」
と言って私は消えた。

数十分後くらいに
停まっていた救急車が出発したから
無事に搬送先が見つかったんやろな。


あの人、私が声かけなかったら
ずっと寝てたんやろうか。

逆に救急車を呼んだことが
本人にとって余計なことやったり
せーへんかったやろうか。


人が困ってる時に
手を差し伸べるのは当たり前。

けれど、いざ、
そいう場面になった時に
ちゃんと体が動くかどうか。
それが正しい行動だと思えるかどうか。

本当の強さ、優しさって
なんだろうなと思った一幕でした花