「2018年度【第10期】のハクロマークを振り返る!」誌上対談 Part6 | のぼりのハクロマーク 社長のブログ

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のぼり、旗、横断幕、のれんの製造販売会社 株式会社ハクロマーク製作所の代表取締役 岸岡秀の「仕事観」

真子さん:前回までで、ざっと1年を振り返りました。今日は漢字一文字で前期を振り返るっていうのをしていきたいと思います。よろしくお願いします。

社長:これ一番楽しみにしてるんやけどね、私は。

真子さん:そうですか。では、まず辻本さんから。

辻本さん:僕は、漢字一文字で表すと…

社長:真子さん、ホワイトボードに書いてもらっていいですか?

真子さん:はい。

辻本さん:僕の一文字は・・・たくわえるという字、ちくです。

真子さん:こっち?

社長:それ、貯めるや。教養が出るね、この辺で。

辻本さん:草冠に家畜の蓄。

社長:そやな。

辻本さん:玄米の玄に田んぼの田。

真子さん:どれも分からへん(笑)

社長:うーん。

真子さん:あっ、いや、え?

真子さん:(笑)書いてもらおうかな、よろしい?

社長:時々、何やったかなって、度忘れすることもあるよね。

真子さん:人生で今まで1回も書いたことないかもしれないこの字。

社長:そんなことはない、絶対に。

辻本さん:こうです。

真子さん:はい、はい、はい。

辻本さん:蓄電とか蓄積というふうに使われるので・・・前期は人の入れ替えもあって新しい人とかも増えて新人教育に関してしっかり考えるようになったので、未来に向けてこれで力を蓄えた、リソースを貯めたみたいな年になったんじゃないかなということで。新しいスタート台に立つ。階段でいう、踊り場のところじゃないかなという意味を込めて、蓄という字を選びました。

真子さん:なるほど。ピッタリだと思います。

社長:君は佐藤義典さんの本読んでると思うから、そこによく出てくる言葉で「独自資源」というのがあるのを知ってると思う。それだけ独自資源を蓄えるっていうことがめちゃくちゃ重要なんやけれども・・・でも新人が入ったことだけでは、その時点ではまだ独自資源でも何でもないと思うよ。それだけでは何も蓄えられてないと思うよ。

辻本さん:確かにそうなんですけどね。

社長:それだけで、未来に羽ばたくための、なんかノウハウであるとか経験値であるとか、そういうものがこの1年間で蓄えられたんでしょうか?

辻本さん:蓄えるための土台を作ったような…

社長:ということは、まだ蓄えられてないんだよね?

真子さん:今から蓄える。

社長:そういうことやろ?去年のことを一文字で表すわけやから、もしそれが「畜」やったら蓄えられてないとあかんやんか。蓄えられたのかな? とかって思うよね。

真子さん:なるほど。

辻本さん:あと人が辞めたりして配置転換とかあったり、新人が入ったことによってちょっとみんなの疲労も蓄積されて…

真子さん:そっちの蓄?

辻本さん:の意味もあるんですけれども(笑)。

社長:なるほど。

辻本さん:はい。

真子さん:私は、えっと…

社長:いやいや、もうちょっと広げような。な?せっかくなんで。言いたい人やなあもー真子さんは。こんな感じですからね、いっつも。しゃべろうしゃべろうとする人やから、真子さん。辻本家ではご夫婦で会話してるとき、なんかバッティングすることとかあるんですか? ちなみに。

辻本さん:ないですね。

社長:辻本さん、そんなよく喋るようなタイプじゃなさそうなんで、会社で見る限り。でも家では分からへんから。

辻本さん:いや、家でも聞いてる方です、なるほどって言ってるだけで…

社長:奥さん喋る方?

辻本さん:そうですね。うち、女性3人いるんで。3人で結構支離滅裂なこと喋ってます。

社長:え、女性3人と君と4人が集うことってあるんや、晩とか。

辻本さん:あります、あります。

社長:あ、そうなんや。まだ子供小っちゃいからかなあ。

真子さん:小っちゃい言うてもね。一番下の子、もう専門学校やもんね?

辻本さん:そうですね。

社長:すいません、ちょっと余談でした。君が喋ろう喋ろうとするから、どんなんかなと思っただけ。
蓄、ちょっとね。真子さん。これに関してまだあんまり喋ってないやんか。なるほどなーとかって言ってたら思考停止やからねそれ。僕みたいに反論トーク返すくらいでちょうどですよ。

真子さん:まあ蓄えるって、実際にそうとかじゃなくて、つまり蓄えたとかじゃなくて、とりあえず準備できたみたいな意味かなと私は取ったんで。

辻本さん:そうですね。確かに。

真子さん:その…新人とかの…

社長:分かるけどちょっと字のチョイスが間違ってる気がするよね。うーん。

真子さん:力を蓄えるっていうか…

社長:まだあの子らに力はないでしょ。まだ。

真子さん:あ、新人という人を蓄える。

辻本さん:去年から蓄えるということが始まった感じですね。

社長:なるほど。

真子さん:蓄え始めたのね。

辻本さん:蓄え始めた、それいいですね。はい。

社長:まあでもね。蓄えては辞められて、蓄えては辞められてをしとったんでは、これはもう一番採用コストが掛かる最悪のパターンですからね~。

辻本さん:そうですね。

社長:だから「採用」より「定着」が先やって、僕らは教えられるんだよね。要するに、バケツに穴が開いてる状態ではダメやと。そんな状態だと、なんぼ人入れても下から漏れて貯まらへんじゃないですか、それこそ。だから採用の前に、まずは既存社員の定着っていうね。まぁ~そんな偉そうなこと言える資格はないんやけどね僕には。ただ頭では分かってる。

辻本さん:お客様と一緒ですね、まさに。

社長:そうなの。新規ばっかり頑張って取ってもねっていう話。やっぱりリピートがもらえる、そういうビジネスモデルっていうか。そういう仕組みがないと、新規ばっかりではずっと続かへんもんやから。お客様も社員も同じやね。

真子さん:セミナーとかでよく聞くんですけど、採用して3年以内で辞める人っていうのが半分なんですって。特に私らぐらいの規模の会社は。大会社とかだともうちょっとパーセンテージ低くなるんやけど。50人以内くらいの会社で、 3年もつ人っていうのが半分。そういう意味で自社を振り返ってみると、今度辞めるI君も入社してちょうど3年ぐらい。

辻本さん:そうですね。

真子さん:I君が3年くらいで、O君は6年目ぐらいで去年辞めてる。それでもやっぱり早いイメージありますよね。10年くらい居てくれてる人がいることを思えば。

辻本さん:そうですよね。

社長:色んな蓄えがあるけど、そういう意味では、人の蓄えって大事ですね。人が辞めたらノウハウもいっしょに流れてしまうっていうのでは最悪やから。

真子さん:確かにそうですよね。あるいはまた一からとか。

社長:これはことあるごとに言ったり書いたりしてることやけど、「人」に「仕事」がついっとったらあかんのです。「ハクロの仕事」に「人」が付いている状態が理想なんよね。人に仕事が付いてたら、その人が辞めてしまったら、いっしょにやり方もノウハウも流れていってしまうから、それはあかんよね。とはいえ、それはあくまで理想であって今のハクロマークは「人」に「仕事」がついてる状態やから、人が出ていくっていうことが一番蓄えが出ていくことに繋がると思う。

真子さん:今回O君とかHさんていう、ベテランの人が辞めたから人を入れることになったんですけど、もし辞めへんかったら人、入れなかったかもしれないじゃないですか?だからどっちかっていうと、蓄えるというより入れ替えみたいな感じかな

社長:(笑)

真子さん:え?

社長:入れ替えではあかんわな、蓄えんと。ただ実際真子さんの言うように、我々零細企業の場合は入れ替え方式になりがち。大企業はスライド方式なんや。辞めたから入れるのではなく今までと違う一つ上のステージの仕事に行って、その空いたポストに新人を入れていく感じ。順繰りというか、廻っとるわけなんですよ。でもうちはまだそんなレベルじゃない。本来ならば辻本さんやFさんが違うステージに行って、というか上がってそしてその空いたところに新人をいれていくというような、そういうスライド方式が理想の形。そうでなかったら、長いこと人が入ってこうへんわけやから、それやとよく言われることですが、世代が空くことになってしまうやんか。

真子さん:そうですね。

辻本さん:フジテレビのアナウンサー見てたら凄く分かりますよね。その仕組みが。

社長:何回も言うけども。辻本さんとかFさんとかが、ずっと同じことしているというようなのはやっぱりいいことじゃない。そうやろ?成長していくためにはステージアップしていかなあかんわけやから。その為にはステージアップしたときの職務というものを、会社がやっぱ用意せなあかんな。

真子さん:ですね。辻本君は色んなことができるから例えばウェブの販促チームみたいの方へっていうのはなんかまだあるけど。それ以外の人の場合、次のポストってなったときに、何してもらうんやろってなります。

辻本さん:でも、そのステージがあれば、それをめがけて進みやすくはなるんじゃないかなと思います。

真子さん:一般的な会社では、上司例えば課長とかになったら、島の端っこに、こう向きに座ってはって。

社長:そうやね。

真子さん:みんながなんかしてきたのを承認するみたいなイメージです。何か困ってることがあったら相談役みたいな感じで。確かに実務を持ってる課長さんとかも中にはいたけど、実際自分のお客さんとかもってなくて、部下たちに同行するみたいな感じやったんやだけど。じゃあ今のハクロマークの仕事でそういう仕事があるかっていったら…

社長:でも正直、今の実務を卒業して次のステージに行けるレベルかというと、ほとんどのの人がまだそうではないレベル。例えばF君にしても果たしてK君とかN君がリスペクトするかというと、どうです?仕事のやり方1つとってみてもね「Fさんみたいなやり方せなあかんな」とかってリスペクトしている部分があるんかなと思うわけです。それやったらいいけれどもさ。あったら、それこそ今の話じゃないけども、課長になる力もあるかも分からへんねんやけども、やっぱり整理整頓ひとつ取ってみても、あるいは仕事の回し方1つとってみても、果たしてどんなんかな~と。うーん。だからまだまだそこで経験を積まないとあかんなーっていうレベルであれば、やっぱりまだまだ下積みじゃないけどもやってもらって。で、卒業ってなったら、然るべきセクションを僕が与えて、管理職とかね、そういうような流れが一般的やと思うけれどもね。

話が辻本さんの「畜」という一文字からだいぶんと逸れたかも分らんけども・・・言わんとすることは分かるけども。でもまあ、蓄えられたというわけでは、まだないね。

辻本さん:そうですね。

社長:その前にね、飛躍するための準備が整ったみたいなね。それなら分かる、伸び代、可能性が蓄えられた、みたいなね。充電というかね。

真子さん:そやね、用意ができたというかね。

真子さん:そうですね。あ、じゃあ次、私の方いっていいですか?

社長:いいですよ。滅茶苦茶言いたそうなんで(笑)さっきから。これでしょうむなかったら怒るで、もう。

真子さん:はい、私は、みる、っていう字です。

社長:いやいや、書いてください。

真子さん:最初は「人」にしようかと思ったんですけど。人じゃあまりにもストレートすぎるなと思って。これです。

「見」

社長:それもストレートやと思うけど、うーん?

辻本さん:見る?

社長:その心は?ちなみに。あっ、これあれやね。去年は災難かなんかやったよね。清水寺の1文字って

真子さん:あ、ああそうですね。

辻本さん:災いの・・・

社長:「災」やったよね。

真子さん:はい。そうでした。

社長:ちょっと話変わりましたけどもね。はい。見。その心は?

真子さん:その心は・・・人が辞めたり入ったりするということで…

社長:それは割と毎年のこと。例年とそんな変わってないけどね。

真子さん:ちょっと聞いてください。

社長:毎年、なんか○○さんが辞めたり、●●君が辞めたり、誰かしら辞めてるやん?もちろん残念ではあるけど。

真子さん:でもね、一人、二人やったんですよ、これまでは。でも私、職安行ってるから分かるんですけど、今までで一番やったと思う。これだけ入れ替わりがあったのは10期が初めてですね。

社長:そうですか。辞めた入れ替えとかだけじゃなくて増員もしたからね、そりゃ~これまでで一番職安にいったと思うよ。

真子さん:はい。で、やっぱり採用するということで、採用に来た人を見る。どんな人かなっていってその人を見る。

社長:そりゃ~、お客さん来ても見るしな。

真子さん:そうなんですけど・・・あと、辞めるって言ったO君とかHさんとかが、あっ、この人たちは凄い仕事ができる人だったんだ、と見直すみたいな。

社長:はい。

真子さん:その見直すの見と、あと社内にいたっても…

社長:(笑)そもそも見ることなしに生活送られへんからな。ね。見ることなしに日常生活送られへんから。もうどんなことも見いひんかったら始まらへんからね(笑)。

真子さん:そやけど、10期は特に。あと社内アンケートとかで、スタッフを社長が見る。ああみんなこんな風に思っとんやな、じゃあこうしてあげたらどうかなっていう風に社内を見る。

社長:なるほど。

真子さん:あとは社内のシステムを業者さんに来てもらったりして、社内のシステムの見直し。

社長:なるほど。

真子さん:で、あとサイト業者さんを選定するのに見る。ここがいいかな、どこそこがいいかな、それともこっちの方がいいかな、とかいうので見るっていうことで。まあ、見るが多かった

社長:まあ、何回も言うけどね。そもそも仕事はもちろんのこと、生活送ることさえも目なくしては・・・・まずは目やからね。

真子さん:そこは辻本君とちょっと似てて。準備みたいな。見るとかも、そういうことやと思うんですけど、似てません?

辻本さん:行く、とかじゃなくて…

真子さん:そう。

辻本さん:実行するとかじゃなくて、まず見て…

社長:だから普通そうやって。猪突猛進、イノシシじゃあるまいし。行動する前に普通は考えるんですよ。いえ、考える前に、まず見ますよ。だからどんなことも、見ることからですからね。普通は。

真子さん:そうですね。

社長:うーん。普通は。うん。

真子さん:ま、私は、見る、です。

社長:うん。

真子さん:社長は?

社長:あんまり考えてないみたいやな。広がらへんね。話が。

真子さん:そうですか?

社長:うん。

真子さん:社長は?

社長:いやいや、僕はあとで言うけれども。どうです? 辻本さん。

辻本さん:ハクロマークがある程度のステージに来て、一旦ちょっと考えましょうみたいなときだったのかもしれないな去年はってのを聴いてて思いました。システムを見直すとか、新しい人を見るとか、社長が社員に目を向けるとか。1度こう、立ち止まってではないんですけど、ちょっと見直そうという時期だったのかもしれないですね。確かにそれはそう思いますね。

真子さん:さっきのあの、辻本君の踊り場みたいなね?

辻本さん:はい。

真子さん:こう上がるところで、ちょっとこういう感じで。

社長:ちょっと二人に聞きたいんけど・・・お二人はハクロマークはこの一年で飛躍したとは思いませんでしたか?いや、僕はそう思ってるわけじゃないんやで。僕は飛躍の「飛」とか、躍進の「躍」とかを今から言うわけじゃないですからね。念のために言っくけども。あれですかね。要するに、y=ax+bみたいな、前年、前々年と同じ傾きやと思います?もしそうやったら別に改めて飛躍とかっていう言葉もおかしいと思うんやけどもね。

辻本さん:僕は、去年は結構・・・・まあ不動産の話でいくと、ガッと…

社長:でしょ?なんかちょっと一皮むけたみたいな。

辻本さん:そうなんです。

社長:ステージアップとか、違うステージにいったとか、ステージが上がったとかいう言葉がこれまで出てきましたけど、でもあんまりそういう飛躍したみたいな言葉が二人から出てこうへんかったから、お二人は実際どんな認識なんかなーとかって思ったんで一応聞いとこうかなぁ~って思って。出てきそうな感じでもしたのになーとかって、ちょっと思ったから。そんな風に思ってないんかなと思って念のため確認したかった。

辻本さん:飛躍したというか、掲げている理想に追いついてきた気分。もうずっと前からこういうところに行きたいなっていうのはあったところに、やっと追いついてきた感じ。現実が追い付いてきたようなイメージですね。

社長:意味分かる?

真子さん:うーん、こう、押されるみたいな感じじゃないの? そうじゃなくて?

社長:違うと思うで。

辻本さん:もっと理想を上げてもいいんじゃないかっていうような。さらにもうちょっと上を目指してもいいかなって、自分の中でなんですけれども。もっとできるんじゃないかなっていう。

社長:あ、じゃあ別に謙遜してるわけでもなんでもなくて、去年の1年間は、殊更言うほどそんな伸びてもないというか。前々年とか、2年前とか、1年前からと同じ感じでステップアップしたに過ぎないというか。いや、それはそれでいいんやで別に。そう思ってるのか、どう思ってるのか、っていうことなんやで。

辻本さん:去年1年で、その理想に急激にぐっと近づいた感じはあります。だから、フワッとなんか上がったイメージはあります。はい。

社長:真子さんは?

辻本さん:すいません。フワッとして。

真子さん:えっとー、私はあんまりそうは思わないかなぁ~。私は売上の数字とかばっかり見てるんで…

社長:でも、人は増えてるでしょ。

真子さん:ま、人は増えてるんですけど…

社長:あ、でもそれは去年というより、今年始まってからやもんな。

真子さん:そうですね。今期始まったとこで30人超えたので。

社長:せやな。うん。去年はまだ、増える前夜やな。

真子さん:そうなんですよ。

社長:うーん。

真子さん:去年は辞めた人を補っただけというか。

社長:そやな、増える前夜やもんな。にわかに増えたのはこの2月とか3月とかやもんな。

真子さん:ですね。

社長:2月3月で。期首をまたぐ時期に。にわかにちょっと増えただけのことで。

真子さん:そうですね。だから来年こんな感じで振り返ったらそう思うかもしれない。

社長:あ、なるほど。「増」とか。

真子さん:伸びるの「伸」とか。そういう風に思うかもしれないけど、今の時点で10期を振り返ったら…

社長:じゃあ~、y=ax+bくらいの感じ。

真子さん:そうですね、そんなに飛躍というか。ま、今までも同じように伸びて…ああ、私はもうこういうイメージ。今も、まだこの辺ていう感じですけど。

社長:じゃあ2年前も3年前も去年も、変わらない?

真子さん:変わらず伸びているんで。だいたいいつも110パーくらいは伸びてってるんで。

社長:いやいや、だから数字はそうなんやけども。数字じゃなくて、肌感覚聴きたいんや。数字じゃなく。うん。振り返ってみたら確かにy=ax+bやな。伸び率110パーやな、一定やなーって、ね。振り返ったらそうかも分からへんのやけども振り返る前に感覚値を聴いてんねん。

真子さん:感覚としては私の中では、その去年の伸び率と一緒な感じ…

社長:あ、じゃあ机上の計算と肌感覚も一緒ってことやね。

真子さん:一緒ですね。はい。

社長:なるほど。そんなもんなんや。

真子さん:はい。

社長:冷静やね。売り上げも大台を超えたけど・・・

真子さん:でもね、やっとスタートに立ったぐらいの気持ちなんですよ。

社長:格好いいこと言うねえ。まだ始まりに過ぎないと。これからやと。

真子さん:そう、まだ始まりに過ぎない。だってサイトリニューアルだってまだできてないし新しい工場立てて広くするというのもまだ始まってもない。だからまだ準備してる段階であって…

社長:確かに、それはそうですね。まだゴールでもなんでもない。そらそうや。わずかこれだけの商いでな。やったやったって喜んでる場合じゃないことは確かや。そらそうだ。真子さんの言うように、まだ始まってもないかもしれんな。良いこと言うね、たまには。

真子さん:でしょ。

社長:気の強い君らしいよ。こんなんで終わるハクロマークじゃないと(笑)。こんな程度で終わってられへんと。社長、なに言いよん、何を喜んで有頂天なっとうみたいやけど、そんな大したことないでー、みたいな感じやな。

真子さん:うーん。まだ飛躍したとは思ってないです。

社長:そうなんや。

真子さん:で社長は?社長の漢字は?

社長:僕は去年や一昨年とは違う1年を感じてます、はい。まあ確かに真子さんの言うように、数字の伸び率は、確かに傾き度は一定かも分からへんのやけども一皮むけた感というは僕としてはあります。

真子さん:それを漢字で一文字で表すと・・・

社長:あ、はい。僕の漢字一文字はね・・・・ホワイトボードに書きます。




(ホワイトボードに書いている時間)



辻本さん、真子さん:影・・・・

真子さん:へー。社長の漢字一文字って、いつもちょっと暗いよね。

社長:確かに。

ご存知のように、光と影の影なんです。さっき、飛躍した話したよね。飛躍はすなわち光だよね?そんな話をした一方で、僕が今年選んだ一文字は・・・まさにその反対の影なんですよ。

辻本さん:へ~

社長:解説要ります?

真子さん:解説してください。

辻本さん:はい。ぜひ。

社長:あ、要ります? 

これはもうアンケートですよ。一言でいうと。やっぱり、光があると必ず影があるということですよ。光と影って言うでしょ?

辻本さん:そうですね。

社長:そうでしょ。

真子さん:凄いトラウマになっちゃってません?

社長:(笑)いや、そうじゃない。やっぱり、成長の陰にはダークな側面があるということを身をもって知ったということです。

真子さん:あー。

社長:今日実は一冊本を持ってきたんやけどね。真子さんも読んだことがあるね「5年間の起業ノウハウを3時間で学べるストーリー」。これ神田昌典さんの「成功者の告白」っていう本なんやけども。神田昌典さんていうと、なんか聞き覚えあると思った方、素晴らしいね。だってこの社長ブログで1回紹介したから。僕が東京からサラリーマン辞めて帰ってきて家業を継いでから暗中模索、試行錯誤してた頃、読み漁ってた。今は佐藤さんなんやけども当時は神田さんの本ばっかし読み漁ってましたからね。真子さんも覚えてると思うけど、この本の物語の主人公、タクっていってね。



真子さん:そうやった、タクでした。

社長:で、佐藤さんの本には真子ちゃんが出てくるでしょ。

辻本さん:そうですね。

社長:この二人の本に、両方ともうちの身内が出てくるっていうのがなんかどうも偶然とは思えないんやけどもね。うん。まあこの本、起業をして成功するという話なんですけども・・・

辻本さん:はい。

社長:でも、成功するんやけども、社員が病気になったり妻と別れてしまうとか、そういう成功の裏にはダークサイド、影があるっていう、そういうことを教える本なんですよ。別に僕、自分が成功したとは思ってないよ、もちろんね。先ほど真子さんに言われて、いやまだそんな思っとる場合ちゃう、まだまだやとも思ったしね。実際問題、急成長っていうのおこがましいけども、伸びてくる一方で、やっぱり結構有能な人が辞めたじゃないですか。また社内アンケートの結果も全然いい内容じゃなかったじゃないですか。でも一方で決算書とか見ればね、会社としては、誰もがというか多くの外部関係者、銀行さんも含めて業績良いですねって言われるぐらいの、数字的にはですよ。まあ誰もが羨むと言ったらおかしいけどもまあ非の打ち所がないぐらいの、そういう風な内容とは裏腹に、従業員はどうなんや、っていうのがあのアンケートですよ、そうでしょ? だからやっぱり光と影なんですよ。いいことばっかりじゃ全然ないなぁと。でもそれはずっと昔から思っていて、ブログにも書いてきましたよ。僕は従業員の方見んと、お客さん方ばっかり見てきたと。お客さんから注文もらうことがやっぱり一番の使命であるというか責任や。そのためには、自分の給料の為にはやっぱり我慢するのが当たり前やろと。一生懸命働くのは当たり前やろと。少々しんどいことがあっても、それはもう頑張るしかないんやから。給料もろとんやからということで。だから従業員の方見るんじゃなくて、お客さんの方見てきたと。まあそんなことをブログにも書いてきた。でもこれからの僕の社長としての残り少ない時間はそうやってきた反省もあるから、今からは従業員の方をできるだけ見て、この会社に勤めて良かったなって少しは思ってもらえる会社にしようと誓った。敗者復活じゃないけどもね。そういう風に思った。

真子さん:なるほど。深いですね。社長の漢字。

社長:深いですか?

真子さん:うん。

社長:一応考えましたので私も。

真子さん:じゃあ、来年は飛躍の「飛」「躍」とか「光」とかになるといいですね。

社長:そうだね。ちょっと重い話になりましたが。

真子さん:はい。

社長:コメントもらっていいですか? お二人から。

真子さん:辻本さん、どうぞ。

辻本さん:確かに、最近新しい人が入ってきて思うのが、ハクロマークで当たり前になってることが、実は結構大変なことだったり。ブログを書くとか、メールを送るとか、一つ一つとってもやっぱり当たり前基準が上がったんじゃないかなという感じはしてるんですね。なので…

社長:当たり前基準?いい言葉やねー。それを上げたいと常日頃から思ってるので、うーん。

辻本さん:例えばそこがKさんがついていけへんかったところなんじゃないかなと…

社長:そうかもしれへんね。それはあるかもしれへんね。

辻本さん:周りが当たり前にしてたりするので、あれ、俺って、とかって思うのかなーとか思ったりします。でも、当たり前基準やっぱり上げていきたいし、ついてきてほしいんで、それをしっかりフォローできるような、しっかり影の部分も見れるような、やっぱり管理職的なのが必要になってくるんだなあというのは今聞いてて思いました。

真子さん:そうですね。

社長:そうやな。影の部分をケアするというか、面倒見るというかね。まあ、僕はそういうところを全く見ずにね。先ほども言ったようにこっちばっかし見てきたので。ケアをおろそかにした結果がアンケートなのかなっていう風に思いましたね。

真子さん:そういうケアする役割って、昔人数が少ないときは私がすることやと思ってたんですよ。社長が父親で、私が母親みたいな。会社でそういう役割と思ってずーっと20何年してきたんやけど。10人くらいまでやったら結構、あ、あの人最近ちょっと元気ないなとかいうのも声掛けたりとかしてたんやけど。ここ最近、そういってみれば、あんまりあの人元気ないなとか、そこまであんまり気が回ってなくて…

辻本さん:見れないですよね、確かに。

真子さん:実際、最近採用してる人とかも、私全然面接に参加してないから。昔は私が面接してたから、面接でどんなこと言ったとか、どんなことしたいって言ってたっていうのは把握してたけど・・・・もう最近は面接、私全然やってないから、去年ぐらいから。だからちょっとそのあたりで、お母さん役みたいなんが欠けてるなというのを今気付いたかな…

社長:ていうか明らかに、人一人雇うことの重みが昔よりも軽くなってきてるからね。

辻本さん:軽く?

社長:そう、軽くなってる。前までやったら人一人入れることは、清水から飛び降りるじゃないけれども凄い覚悟がいってた。人一人を入れるということは凄い重責なんですよ。その人の人生を背負うことなんですよ。だから凄くプレッシャーかかるんですよね。

辻本さん:はい。

社長:最近3人新しい人が入ったじゃないですか。Wさん以降ね。

辻本さん:はい。

社長:二人目三人目の子供みたいな感じかな。なんかそんなにもうかまってられへんみたいな。いやかまってられへんじゃないな。そやな、かまってられへんというか、二人目三人目の子供みたいな感じですね。そんなになんか、いいんか悪いんかよう分からへんのやけども。まあ人入れることに対して重みが違ってきたね。まあいいことなんか悪いことか分からへんのやけどもね。うーん。

真子さん:それこそ光と影じゃないけど、いい面もあれば、そういう目が届かへんところもあるわけで。

社長:どのあたりくらいからかなあ~あんまり見れなくなったてきたのは。いつも言うんやけども、す●た君くらいまでかなぁ~。それ以降の人間にはあんまり言わなくなったね、なんか「まっいいか」みたいな。言いたいけどもうね。辻本君らのとこらへんやったら言ってきたことでも、もうこいつらこれでいいか、とか思ってしまう。言うのを躊躇する。あかんのやけどね。

真子さん:それは時代の流れというか、今はパワハラとかそういうのもあるから、そういうので社長も、あ、これ言ったら訴えられそうやなみたいなそういうことは。

社長:そんなこと全然思わへん。うん。そんな頭ん中で冷静に計算した上で、言う言わへんなんていうことをできる人間じゃ、僕はないからね。そんな計算をしとったらあんな暴言吐かへんでしょ事務所でも(笑)。そんなことはしてへん。そんな計算はしてないけども。まあなんでなんかな。

辻本さん:さっきの話で行くと、お父さんお母さんで、僕らが兄…

社長:そやな。

辻本さん:この我々10年選手たちが兄姉にならんとあかんのんですけど、しっかり頑張れてないのかなって。そこをケアしていかないといけないのが今後の自分の課題だなってのを今、こう聞きながら思いました。

真子さん:ツージは長男的な感じやね。

辻本さん:なれればいいな、と。

真子さん:本当に急に増えましたもんね。人がね。

                                (つづく)