この世界から離れようとしている時に、様々な姿を皆様が見せて下さいます。
お前は、お前のままで良い、そう言って手を握り、明日またねと帰宅した晩に救急搬送されて、何方も居ない時に逝かれた方。
他の施設や病院に入っても、あの人は何処に居る?と探して下さった方。
彼処に帰りたい、帰りたいと病院で逝った方。
夕方まで元気だったのに夜中に急変して看取られず逝った方。
こんなに世話に成る位なら死んだ方がましだ、生まれ変わっても人には産まれたくない!こんな人生を2度と生きたくない!と1ヶ月余り、飲まず食わずで静かに逝った方。
貴女は好い人だから、私が死んだら長生きさせて下さいと神様に頼んで置くから元気で長生きしてよ、と言ってくださり、静かに逝った方。
6年間の介護生活で両手の指で足りない方を見送った。
その度に思うのは、今世での苦しみも何もかもが無い世界で楽しんで下さいね。そう思う。
今日も看取りに入った方が弱々しくも握り返す手に、大丈夫❗️こんなに力が有るから、又明日ね。
そう言いながらも、明日は息をしていないのでは?と思いながら帰宅する。
幾ら地位が有ろうが、金が有ろうが、死は平等に来る物だと毎回思わせられます。
生きとし生きる物全てに平等に訪れる死。
毎日楽しんで、心豊かに生きて、笑顔で逝きたいですね。
だから、私は看取りに入った方には笑顔で接する事にしています。
最後に見た顔が笑顔だったと覚えていて欲しいなぁ。
心で泣いても顔は笑顔で、それが最後の介護と思っています。