ここまで生きてきた中で、愛という感情がよく分かりませんでした
頭では分かっていますが、心の方が今ひとつでした
私の両親、特に父の愛というものは、常に条件付きのものでした。
距離を縮められて、何かを押し付けられて、受取拒否は許されず、
代わりに何かを強制的に持っていかれる。
彼の機嫌を損ねると、暴言やものに当たり散らす大きな音、壊される音、怒鳴り声、嫌がらせ、シカト等に脅かされるので、従わないわけにいきませんでした。
ありのままの自分でいたら、本心を言ったら危険。
心を麻痺させておく必要がありました。
私に愛を教えてくれたのは、愛猫キラでした。
思い通りにいかないと、何を言ってくるか何をしてくるか分からない親に代わり。
どんな私でも、常に側で甘えて、甘えさせてくれるキラを長年見てる事で。
私は、はじめて。
愛とは、どんな自分でも認めてくれて、それでも変わらず思ってくれる事、ありのままの自分を受け止めてくれる事なんだと知りました。
他人の親切や、距離感を縮められる事は怖かった。
反射的に、代わりに何を奪われるんだろうと、身構え、警戒するようになり。
いつしか、自分から距離を取る事を覚えました。
誰にも傷つけられず、誰も傷つけずに済む方法は、
独りである事が一番だと思うようになりました。
他人との関わりを拒否していた私に、他人の愛を感じる術はなかったし、あったとしても、受取拒否していたでしょう。
愛することも、愛される事も、本当の意味で出来てなかった私の心のエネルギーは常にゼロに近い状態でした。
この事に気がついたのも、本当につい最近です
どうして気がつく事が出来たのか。
スピの世界に入り、あまりに繋がった方々が愛に溢れていて、
それを感じ続けてきた心が、ある人の愛に触れていた時不意に気がついたんです。
「今私が感じてるものは無償の愛だ……。感じた事のないもの。」
人からはじめて感じさせてもらった無償の愛は、
私を戸惑わせました。
感じた事がないから、受け取り方が分からない。
感じた事がなかったから、どう愛し返せばいいのか分からない。
でも気がつけば、今の私の周りはそんな愛に溢れていて……。
気づくと支えてもらっている、甘えさせてもらっている、気にかけてもらっている。
それに気がついた時、涙しました。
気がつけた事。
そんな愛ある人達と繋がれた事。
そのままでいいんだよと言ってもらえる事。
無償の愛は、素直に感謝を伝えて受け取ればいいんだよと教えてもらった事。
いつか、また誰かに、そんな風にしてあげたらいいんだよと。
長年、付けていた仮面、取り繕ってきた自分、隠しに隠してきた本心。
私の心は、生まれ直したばかりです。
愛のない前提だった私の世界が、やっと、愛のある前提に変わりました。
それを感じさせてくれて、ありがとう。
愛してくれてありがとう。
皆に感じさせてらい、生まれ直せた心を、これから育んで行きます。
みんなありがとう