半分照明を落とした店の窓際で、なつねは外の景色を見ていた。
この時期の通りのイルミネーションは、店内を暗くすると一層まばゆく見える。
さっき電話あったし、そろそろ店長も迎えに来るだろう、と思い
えりおは暖房のスイッチを切り
なつねの傍に行って一緒に夜景を眺めた。

窓の外の金網が、景色をまるで檻の中から外を見ているような感じにして
ふと、誰も来ない世界の端っこに二人きりで閉じ込められて
このままずっと一緒にいるんじゃないか、
なんて想像でえりおは胸がいっぱいになった。
外網を開けてガラスだけにすると夜景はより一層きれいに見える。

二人で外を眺めながら、なつねの顔が見たくなり
気づかれないようにそっと横を見ると
ちょうどなつねもこちらを向いて視線が合った。
あっ
小さな驚きの声をもらし先に目をそらしたなつねの手を
えりおは思い切って、そっと握ってみた。
ねえ、寒くなってきたし、手、つないでていい?
だから寒くなるって言ったじゃん、もう、甘えんぼめ!
えへへ
こんな時はいつまでも続かないかもしれない。
内心、そんな寂しさを感じながら、今だけはこのぬくもりに甘えていたい、
そう思い、えりおは、少しだけ泣きたいような気持になった。
なつねの手のぬくもりを感じながら。