引越しが決まってからのひとときは
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
みたいな気分でした。
僕のめっちゃ好きな小説のひとつだけど
世界の終わり編では、高い壁に囲まれた行き場の無い「世界の果て」で
「僕」は一角獣の頭骸骨に込められた夢のかけらを読み解き
感情と記憶を失った、図書館の少女と寄り添い暮らす、
その有様をハードボイルドワンダーランド編の「僕」は
やがて自分が飲み込まれる世界の果て、として
断片的に思い描く、という構図があります。
何だか目の前の楽しい一時を、やがてこれを追憶として振り返るんだな、
という思いと共に眺めるのはとても寂しくて、
でもそこにあるものをそのままにしておきたくて、
何も言わずにそっと離れようと思ってたけど、
結局、もう今までみたいには会えなくなるかも、と思った人に
打ち明けたい、という気持ちが勝ってしまって。
何だか今でも、こんな風にしたのは良かったのかなあ、と度々思うけど
結局どうしたいかは自分の気持ちに聞いて決めな、理性より本能、
って「かんなぎ」のセリフに素直に従ってしまう自分なのでした。
何だかそろそろ、ふっと気が抜けたのか
初めて一人暮らしした頃みたいな
ふわふわした頼りなさというか
落ち着かなさを感じるなあ・・・