私の頭に白髪が増えたと、悲しそうに頭を撫でる母。 | 木蓮・・認知症の母と共に・・・

木蓮・・認知症の母と共に・・・

のんきに過ごしていたのに・・・
父が亡くなり、母が認知症に。
父の抜けた“穴”は大きく、母の心に空いたみたい。
そんな母と共に、毎日を徒然と綴って行こうかと。

こんにちは。いつも、ありがとうございます。

 

今日は、母の所に“おでん”を持って行きました。

 

母と並んで、お茶を飲んでいると、母が私の顔を覗き込みました。

“若いのに、白髪がいっぱいショボーン”と、悲しそうに私の前髪を撫でる母。

“苦労が多いのかしら・・・ごめんねショボーン”と。

“そんな事ないよ。お母さんが謝ること無いよ。薬のせいだと思う。”と答えるけど、

母は頭を撫で続けました。

 

母の手は温かく、優しかった。

 

認知症になり、色々と世話をやいていて、最近は私が母の母の様に思っていたけれど、

やはり母は母。

 

“お母さんの方が、苦労が多かったよね。ありがとう。”と、母の手を握った。

 

最近、良く思う。

“何でもない様な事が、幸せなんだと”ね。

 

母が、気にするから髪を染めなくっちゃね。