プラスチックのカバーを外すとバリエーターとクラッチ一体のユニットがあります。
結構ややこしいですが、押しがけ(スタンドを立ててのこぎがけ、走ってのこぎがけも同じことです)できるバイク(ソレックスもカブも)は押した時クラッチがつながりタイヤからエンジンに動力がつながり、エンジンがかかったらクラッチが切れてアイドリングしなければならないのでこうなります。
外したバリエーター側。スプリングがあるところがワンウェイクラッチのようなもので、タイヤが回ると遠心力で広がりクラッチがつながります。
プラスチックのワッシャーがあります。
バリエーター側の溝にクラッチの凸がはまるんですが、これが組み立てるときになかなか噛み合わないです。ガチャガチャやるしかないです😅
このパイプを軸にバリエーター側が回ります。
そして鋼球を乗せるディスクと奥のクラッチを押すディスクとスプリング
内側です。ボールが乗っています。(6個だったり3個だったりしてますが、スクータだと遠心クラッチのスプリングの強さ調整と同じです。4個もアリです)。
その内側にクラッチを押すディスクとスプリング。
スプリングの足が当たるところが錆びていますが、ここはキレイにしておきましょう。
クラッチ一枚だけ。さっきのバリエーター側に噛み合う凸が6個。
薄く大きいワッシャー。
エンジンと一緒に回るドラム。
周り止めの付いたワッシャー。
スクーターと同じでここにVベルトがはさまるのですが、スクーターのようにエンジンにベルトの長さを調整するような仕組みはなく高速側になるとエンジンが後ろにスウィングします(音量注意🤣)。
なので、バリエーターの働きにVベルトの長さが非常に重要で私は「三ツ星標準型VベルトA34」をつかっています。洗濯機に使われているような汎用品です。長くすればより変速しにくく、つまり高回転まで引っ張る。短くすれば低回転を保つようになります。エンジンを抑えているスプリングの強さを調整するキットや、バリエーターの重りを軽くするとか、そっくりDopplerなどの近代的な部品に交換することもできます。色々このへんは語り尽くせないんですが、このブログではあまりチューニングは語らないようにしています😅
余談ですが、ソレックスはこの仕組みを1つのクラッチでこなしているところがスゴイところです。
Bonne chance!!