原題 gravity

SFに分類しましたがSF・ヒューマン・サスペンス映画だそうです。

出演:サンドラ・ブロック
   ジョージ・クルーニー

第86回アカデミー賞 監督賞、撮影賞、作曲賞、録音賞、視覚効果賞、編集賞


簡単なあらすじ
医療技師で宇宙空間にいたライアン(サンドラ・ブロック)は初めての宇宙。マット(ジョージ・クルーニー)らと宇宙船の外で活動中に、ロシアが自国の衛生を破壊したときに発生した宇宙ゴミの波がやってきます。宇宙船はゴミと衝突して破壊、ライアンとマットは宇宙空間に放り出されて…。さて二人は地球に帰れるのだろうか…。


みたいなかんじです。
これは予告みただけでわかりますよね。

で、みた感想は…
この映画はまさに無印良品ならぬ無印激品というかんじでした。
なに言ってんの?なんて言わないで笑。イメージですよイメージ!
もっとお洒落に言うとめっちゃ刺激の強い高級ワインを部屋で1人でゆっくりと飲んだあとみたいな感じです。
(そういう私はワインを知らない笑)


説明します。
まずはこの映画は超絶に無駄を省いているということです。
最初地球でのシーンとか、家族との会話とか、過去のこととかの映像は全くないです。
いきなり船外活動をしているところから始まります。そしてすぐに宇宙ゴミが飛んでくるわけです。
そしてポーンと宇宙空間に!
ひえ~~~~~~ってかんじです。
そこから宇宙空間での必死の体験が繰り広げられます。
この映画を構成しているのは、ただただ美しい映像と、臨場感と、登場人物の些細な会話だけ。
無駄は一切ありません。それだけで全てを語りつくします。
人物の背景も、人間の心の変化も重要なポイントとなってくるのですが、至ってシンプルに無駄なく描かれていて感動しました。
そういう意味での「無印」って意味です。


映像はとても臨場感あふれます。
それはライアンの目線で写されることがよくあるからだと思います。
つまり宇宙服を着ていて、顔の前にかぶりものがあって、と擬似体験ができるのです。
ライアンがぐるぐる回っているときは画面もぐるぐるぐる。
宇宙船の外を移動しているときは画面の左右にライアンの両手が映っているわけで、ちょっと手すりをつかみそこねたりすると、まるで自分のことかのように心臓が縮み上がります。


その臨場感をさらに増幅するのが音。
無音。
音が聞こえたら臨場感がないんですよね。宇宙ゴミが飛んでくる音なんてないわけです。
無音をこれだけ上手く使った映画は見たことがありません。
あ、なんか起こっているときはサウンドトラックあります。
すべて無音というわけじゃなく、無音をうまいこと取り入れているわけです。


それから動き。
宇宙空間らしくゆっくりと人間の体も動きます。水や、炎も無重力ではこんな動きをするのかと改めてその再現性の高さに驚きます。考えに考え抜かれて画面でのモノの配置を決めているのだということもわかります。上下がないんですよね。
地上の映画なら上下が決まっているのですが、宇宙空間は上下左右どんな方向にもものは動く。そこをどういう風に撮っていくか、監督の腕の見せどころなのでしょう。


そして一番印象に残っているのは、宇宙の美しさ。
こういってしまったらどうしても胡散臭くなってしまいますが、この映画はそこを大切に撮っていると思います。どんなときでも地球は美しいのだ。自然は美しいのだ。そんなメッセージが受け取れます。宇宙の偉大さは普遍です。
主人公がどんな危機的な状況に陥っても、その後ろには息を飲むほど美しい朝日、オーロラがあります。この映画のメインはスリルを味わうことでなく、宇宙空間の美しさといってもいいほど。それを映画の一部にしてしまい、話の中に背景として存在させ、映画そのものの雰囲気を作り上げています。


じゃあ結局どんな映画なんだ!ってなりますね。
まあ宇宙に放り出されるわけですからもうドキドキハラハラです。
普通の映画ならサウンドトラックなどでその気持ちを盛り上げるのですが、この映画はゆっくりとした音の少ない映像でそのドキドキハラハラを最初から最後まで十分にたーーっぷり存分に味わえます。
映画は地球に帰るところまで(これネタバレ?でもわかるよね。)地球で他の人に合うわけでもなく、ライアンが地上を踏みしめたところで終わります。
ここも無駄を省いて、本当にシンプル。
最後で地上の人と妙な人間ドラマとか会ったりするときっといままでの宇宙の旅の映像が、この映画が台無しになってしまうのでしょう。
本当に純粋に宇宙空間での生還話を存分に味わえる構成にするとこうなるのです。



そう、本当にシンプルな劇薬。無印激品映画です。



え、じゃあ結構変わった映画なの?
と思ったあなた。安心して下さい。
映画通じゃないとおもしろくないとか、そういう難しい映画ではありません。
だれもが一緒にドキドキハラハラできて一緒に生還した気になるスッキリした映画です。
シンプルなので偏りが少なくなり、本当に大切なシーンだけで構成した美しい絵画のような映画です。ちょっと高級な映画を見た気分になれます。(あ、これが強い高級ワインっていうこと!)



あれ?マットは???
ライアンのことだけ述べてマット忘れてましたね笑
マットは本当に素晴らしい助言者の役目をします。
どんな時でも冷静を忘れない。
見た人全員が彼の会話に癒やされるでしょう。
彼とライアンのやりとりはこの映画の大切な構成要素です。



女優はもう有名なサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー。まわりまわってこの配役になったそうですが、名演技です。とくにサンドラ・ブロックの演技。もしかしたら彼女と一緒に涙できるかもしれません。



この映画は本当に必要な構成要素だけで成立し、そしてその全てが主張せずに素晴しく美しい宇宙を描いています
きっと映画館でみたら素晴らしかったんだろうな…。
みるならぜひブルーレイでスピーカーをセッティングして!



家族でも1人でも楽しめます。
ちょっと上質な感じです。


こんなにドキドキハラハラ内容なのに、なぜか後味はよく、
感想は「宇宙は美しかった…」ってなる映画です。




宇宙空間再現度10点
スリル10点
感動10点
地球の美しさ100点
演技9点
映像10点
音響効果10点




エロシーンないけど、ちょっとほかの仲間が死んだ時にグロまではいかないびっくりシーンはあります。
でも大丈夫だと思います。子供から見れますよ。

一生に一度は見ていい映画だと思います。


宇宙、地球って本当に綺麗!


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