関西フィルハーモニー管弦楽団による「21世紀の新世界」と
題するコンサートがザ・シンフォニーホール(大阪)で開催。
【指 揮】瀬山智博
【ピアノ】外山啓介
プログラムは今年、生誕250年を迎えるベートーヴェンの
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」と新年に相応しいドヴォルザークの
交響曲第9番「新世界より」だ。
「皇帝」という名はベートーヴェン自身が付けたものではないそうだが
名前の通り豪華な雰囲気の曲で良く知られている。
ピアニストの繊細で力強い演奏とオーケストラの息がピッタリ合っていて
「皇帝」らしく華やかさに溢れていた。
「新世界より」はドヴォルザークの代表作としてあまりにも有名。
聴きなれた同じフレーズが繰り返され、細やかなところと
大胆な部分とのメリハリが良く効いていた。
第4楽章では弦楽に金管の大音響と共にティンパニーが乱打し
オーケストラが一体となってフィナーレへと進む、指揮者の躍動感
あふれる指揮により、切れの良い迫力満点の演奏だった。
アンコール曲はヨハン&ヨゼフ・シュトラウスの
「ピツァカート・ポルカ」で心を静められた。