Charm of the having a latent power~Herb Ellis | フルアコ系~りんたろうのギタリズム

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昔やってたジャズギターを再開しました。気になるギタリスト、ライブなぞ、気の向くままに書いていきます。

ハーブエリスは、私の師匠 潮先郁男先生がとにかく大好きだったので、ずいぶんと聞いていました。でもちょっとヒルビリー調な白人系ブルースの雰囲気が時々出て来て、私はその辺があまり好きでなかったので、ギター修業時代はそんなに興味が持て無かったのです。

しかし、最近モントルーのライブを聞き直したら、これがなかなか凄いんです。私が高校生の時、ハーブエリス、バーニーケッセル、チャーリーバードの3人がそろってトリオで来日したのですが、その時は生で聴いているにもかかわらず、「親しみやすそうなおっちゃん」という位の印象しかなかったのです。あの頃はまだこちらに彼の魅力をキャッチできる耳も感性も無かったんですね。



彼はちょっとだけアリア製のギターも弾いてましたが、一貫してギブソンES-175を使っていて、その音色も正に175のコンプトーンといえます。バーニーケッセルの音色とはちょっと感じが違いますね。




ハーブエリスはとにかくフレーズが歌う。それに加えてバッキングがいい感じ。バッキングといいソロといいバランスが取れているのが、他にはない魅力です。一聴するとあまり明確な個性は聞こえないかもしれませんが、これこそまさに「いぶし銀」というものです。リーダーでバンドを率いているギタリストは皆さんバッキングに向かない人が多いのですが、オスカーピーターソンの所で修業しただけあって、バッキングがとても上手い!!


ギタリストは自分でバンドを率いるようになると、ソリストになってバッキングをやらなくなる人が多いのですが、ハーブエリスはどちらもいい感じでやれる所がオタク心をぐっと掴みます。

こういうギタリストは本当に本当に少なくなりました。派手なソロも良いし、圧倒的な個性ももちろん好きですが、スタンダードが似合うギタリストも捨てがたいですな。