よっ。 忙しそうだな。
ちょっと訊きたいんだけどさ・・・お前、どうしちゃったんだ?


あれだよな。友達を探して歩いてるんだよな。そうだろ?
誰かと仲良くなりたいって気持ちは、ちゃんと持ってるんだよな。
笑いあって、お話できる相手を探してるんだよな。

だけど、お前のお眼鏡にかなう相手がいなかった・・・残念だったな。


でもさ、これだけ歩いてきて一人もいなかったんだから、きっとこの先にもいないぞ。
な。ここら辺でやめとけよ。そこで、止まるんだ。止まるべきなんだよ。

 

・・・止まらないよなあ。どうやったら分かってもらえるんだろ?
優しくとめても無駄、いくら言っても無駄。 ・・・それなら、残る手段は一つだ。
お前がそこから少しでも前に進めば、俺はその方法でお前を止めるぞ。

 

・・・ハハ、仕方ねーな。

ゴメンな、パパさん。約束守れなくてさ。

 

今日はいい日だよな。テラスでそよ風を浴びながら、お茶を飲むのにピッタリだ。
ああ、釣りに行くのもいいかもな。

 

誰もが幸せに過ごせるような日なんだから、

お前みたいなヤツが幸せになっちゃいけない。

 

よーし、始めるぞ?


いやー、どうしてみんな最初に本気を出さないんだろうな。


どうした?ただ俺が突っ立って攻撃を食らうとでも思ったのか?

 

この世界とその時空に大規模な異常が発生してることが分かったんだ。
時間軸がメチャクチャに飛び、書き換えられ、また戻り・・・
突然、その世界が消えてなくなる。 それって、お前の仕業なんだろ?

 

ある日突然、警告も予兆もなく何もかもがリセットされるんだ。
それが分かるってのは、なかなか辛いものなんだよ。

 

まあ、俺はとっくの昔にここの時間軸をどうこうしようってのは諦めたよ。
どうせここからどうあがいても抜け出せない。
この不安定で不確実な世界から、どうしたって逃げ出せないって分かったらさ。

 

それでも、いつか何か変わるかもしれないって思って、
同じことを繰り返してるんだろうと考えながらもずっと真面目にやってきたんだよ。
え?そんなことないって?ハハハ、どーだかな。

 

でも、俺には感じ取れる。このあと、この世界がどうなるかってことを。
だから、お前を止めなきゃいけない。

 

まあ、それはさておき・・・お前、本当にそれを振り回すのが好きだよなあ。
・・・なあ。さっきは答えてくれなかったけど・・・俺は分かってるよ。
本当はこんなことをしたいわけじゃないんだろ。正しいことをしたいんだろ。
そうしていたときの気持ちを、お前は絶対に覚えてるはずだ。
そうだろ。俺たちは、別の世界では、友達だったんじゃないのか?
時間軸でも世界でもいい。そうだった瞬間が、確かにあったよな。
なあ、答えてくれよ。俺のこと、覚えてるんだろ?
俺が言っていることの意味がわかるなら、こんなことはもうやめようぜ。
こんな形で、またこんなことを繰り返す必要なんてない。
武器を置いて、こっちにきてくれ。本当の俺たちの関係に戻ろう。な?

 

あれ?どうしたんだ?返事がないな。ハグしようとしただけなのに・・・
でも、この世界はこれで終わりでいいよな。
俺たちは友達だったんだから、もうお前は俺と戦いには来ないはずだ

 

どうしたんだ?そんなコワい顔しちゃって・・・
はは~ん・・・さてはお前、俺にしてやられたんだろ。 そうか・・・
それでもここに戻ってきたって事は・・・俺たち、友達なんかじゃなかったってことか。
けどこのことはこれから会う、ほかの俺には秘密にしといてくれよ。なあ?

 

ま、そうだろうとは思ってたよ。 ・・・ほんと、どうしちゃったんだお前。

 

最初はさ・・・俺、お前と友達になれないかなってコッソリ思ってたんだ。
時空が歪むのは、誰かが不満を感じてるからかもしれないってさ。
だから、お前の不満を解消してやったら歪みは収まるって考えたんだ。
どういう不満があるのかは分からないけど、うまいメシとか、
綺麗な景色とか、美しい音楽とか、いい友達とかがいればいのかなって


・・・笑えるよなあ。そんなのは全部無意味だった。
お前の好奇心を満たすことなんて、絶対にできないんだからさ。
何度も何度も、時間軸を侵食し世界を冒涜し食い荒らし、そして最後は・・・

 

今まで忠告は何度もしてきたけど、これだけは言える。
お前は、本当に、ここでやめるべきなんだ。
最後までやる必要なんてどこにもない。今、ここで、やめるべきなんだよ。


俺は正しいことを言ってる。お前がここで諦めることこそが正しいんだ。

だって、何度やってもお前はやってきて、戦いっぱなしで・・・
俺もううんざりしてきちゃってさ。


ここで確実に終わらせるためには、俺の最強の必殺技を使わざるを得ない。
そ、俺の最強の必殺技。どこかで聞いたことあるか?
覚悟しろよ、次の攻撃の後で発動するからな。
それを食らうのがイヤなら、今のうちに死んだ方がいいぞ。

 

はーあ・・・しょうがないな、じゃあいくぞ?
この攻撃を乗り切れたら、俺の最強の必殺技が炸裂するからな。

 

はあ、はあ・・・仕方ねーな・・・それじゃ、ほんとに必殺技をお見舞いするからな。
覚悟はいいか?驚くなよ。

 

どうだ?驚くなって言っただろ?
そ、必殺技なんてものはないんだ。いくら待っても、何も起こらないぜ。


ハハハ、お察しの通りだよ。
ああ、お前を倒すなんて俺にはムリなんだ。
お前のターンが来る限り、いつかは絶対に殺される。
それで思いついたんだ。お前にターンを渡さなければいいってさ。


だから、お前が諦めて、やめることを選ぶしかないようにするため、
俺のターンを続けてお前にターンを譲らないことにした。
ここで二人で永遠に戦い続けることになるってことだけどな。

分かっただろ?ここにいたって退屈するだけだ。


ってか、もう退屈してきただろ?やめたくなってきただろ?

 

好奇心・・・探究心・・・そりゃあ結構なことだよ。そうやってみんな進歩してきたんだから。
なにがあっても、絶対に調べることをやめようとしないんだ。
それがやめた方がいいことであったとしても、やり続けるんだ。
どれだけはっきり言ってやっても、いくら諭してやってもわからない。

結果が見たいだけなんだよな。良いか悪いかなんて、関係ないんだよな?
「できる」ってだけで、やろうとするんだ。
見てみたいっていうだけで・・・知りたいっていうだけで・・・やらずにはいられないんだ

 

だけど、今度こそ本当におしまいだぞ。これ以上はなんも無い。
だから俺から言えることは一つだけ。
「できない」んだから、ここでやめたらいい。ここでおしまいなんだからさ。


先に行ったらどうなるんだろうってずっと思ってたんだろ?
でも、ここで終わりだと分かったんだからそれでいいじゃんか。

それで・・・ふああぁ・・・なんでもいい、他のことしたらいいよな。

はい、おしまい。

 

おっと、まさかお前のそ

 

ハハ・・・ダメだったかあ~・・・。
いいか?俺は、止めたからな。散々止めたからな。

 

さてと・・・レスピラシオンにでも行こうかな。
あ、ニヒトさん。一緒に何か食べる?