[施術者向け内容]


今年8月の朱鯨亭セミナー上級@京都において、私の整体の先生である別所先生から直々に紹介してくださいと言われて僭越ながらお披露目させて頂いた操法がありますので今回はその操法を書いてみます。


これは肩を緩めるのに大変役立つ操法です。

操体法を応用して考えたものですので原理は簡単ですのでどなたでも使えると思います。

操体法では痛みや動かしづらいほうから動かしやすいほう気持ちの良い方向へ動かすのを原則としています。

肩があがらないのであれば、下に下ろせばよいという考えですね。

首の例はよく書籍などにのっていますのでそれと同様に考えてください。

多分、肘でも足首でも同じです。




◆肩が上がらない人 上げにくい人向けの操法(その1)です。

1.施術者は、施術を受ける人の斜め後ろに立つ。
  右手を施術するなら右斜め後ろです。立ち位置は各自工夫してみてください。

2.受ける人に腕を前方に伸ばしたまま腕が床と水平になるぐらいに上げてもらう。
  痛みがあったりしたら上がるところまでで結構です。

3.術者は受ける人の手を下から支えて抵抗を与える。

4.受ける人はそのまま手を下に押す。

5.下までいったら 力を貯めて1,2,3ですっとちからを抜き脱力する。

6.これを2,3回繰り返す。これで肩がゆるみます。

7.上記は前方へ腕を伸ばしましたが、これを斜め前、真横と位置をずらして行ってください。

8.施術を行う前に受ける人に肩を動かしてもらって感触を確かめておいてから
  施術して施術後の動かし方とどう違うか実感していただくとよいと思います。

  多くの方は、「あー軽い!」「(受ける前と)ぜんぜん違う」とおっしゃります。



◆肩が上がらない人 上げにくい人向けの操法(その2)です。
 こちらは腕が内旋(内側へのねじれが強い人)している人向けです。


1.施術者は受ける人の斜め後ろに立ちます。

2.受ける人は、握りこぶしを作って腕を外側にねじり、そのまま肘を体のわきに引きます。
  手のひら側が上をむくようにねじります。

3.術者は受ける人の手首を持って抵抗を与えます。

4.受ける人はそのまま腕を真っ直ぐ前方に伸ばします。
  前方にパンチをだすみたくなります。

5.伸ばしたところで力を貯めて1,2,3で手を前方にぽーんとおくように突き放します。
  タイミングはうまくあわせてください。

6.これを2,3回繰り返します。




これで腕のねじれが多少はとれているはずです。
また肩の三角筋あたりもゆるみますので肩周辺の固いところがゆるみます。



この操法の開発秘話(笑)は、また後日にでも書く予定です。

おたのしみに!?