以前、あるお嬢さんがお見えになりました。○○クリニックで「シンスプリント」と言われて3ヶ月通ったけれども一向に良くならないので、当院に来たということでした。

シンスプリントとは

「脛骨過労性骨膜炎(英語で Medial Tibial Stress Syndrome)を指し、下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生することを特徴とする。」

ということらしいですが、

色々と足を見せていただいたところどうも踵骨、かかとの骨と距骨の内側ズレと舟状骨の下がり+立方骨の上がりすぎ、という足首の歪みであると判断しました。


まずは踵骨です。

アキレス腱の奥が痛いということで踵骨をあちこち動かして痛みの出所を探しました。
案の定、踵骨が後ろ側と内側に巻き込むようにずれていましたのでこれを愉骨で修正します。
共鳴法での踵骨の動かし方をこの時点では学んでなかったので(正確には覚えてなかった(笑))ので直接法による愉骨で動かしました。

結果、すねの痛みはほとんどなくなったということでした。



次は距骨です。

共鳴法でしゅーっとなでても一向に距骨が動かない。


少し時間をおいてみようと思い先に舟状骨を動かすことにしました。

舟状骨と立方骨はセットでどちらかが上がればどちらかが下がるので、今回は舟状骨をあげて立方骨をさげるようにしました。

こちらはうまく動いて、土踏まずのアーチが落ちていたのがわずかですがあがってきました。



更に距骨を攻めます。

共鳴法では動かないと思い、愉骨で動かしました。3,4分かかったでしょうか。
お嬢さんが「あー動いた!今 骨動きましたよね!?」と大きな声を出されたので当然のごとく「動きましたね」と返事をしました。内心では動いてよかったと思ってましたよ(苦笑)

今までアーチの小さかった土踏まずが、立派に形成されてました。


足の痛みもなくなり、気になっていた土踏まずもできて喜んで帰られました。


距骨と踵骨は大事な足のねじれのポイントです。