(※矛盾するようだが父なる者は存在しない。最初から)
不惑をとうに過ぎた私の母であるからそう若くはない
そのマミー(82歳)は数年前に肺気腫を患い
その後巡り巡って、現在では玉虫色の裁定ではあるが
一応は肺がんだろうということになっている
この“一応”というのが解せない方も多かろう
現代の医療の最先端において
1年以上かけて血液検査やら何やらかやらと調べたものの
ハッキリと「ガンである」という決め手を摑めない
レントゲンにそれらしき影が写り
それが大きくなりさらに転移までしているらしいから
まず間違いないんじゃないかってことなんだが
それにしちゃ食欲は衰えないわ体重は増えるは
何より私よりよっぽど元気なのには呆れて物も言えない
そんなマミーも
先月近所を散歩中に電信柱に顔面を激突させると言う事故に出くわしたのがケチのつきはじめ
それ自体は大事に至らなかったものの
ほどなくして腰が痛いと言い出した
これは気になりますよね
真っ先に誰もが思うのは
肺の腫瘍が悪戯しているんじゃないかってことで
ジッとしている分にはどうってことないのだが
ちょっと動くと痛いらしく
買い物にも行けない状況
こういうところから寝たきりになるケースも多いから
家の中では動くようにしているのだが
正直ちょっとこれはゆゆしき事態と言わざるを得ない
ただ実際このおかしな気象状況もかなり影響しているのは間違いのないところで
もう少し気候がよくなってくれば
少しは動けるんじゃないかと
淡い期待を持っているところではあります
そんなわけで
最近は以前の月1から、月2ぐらいのペースでマミーと病院デートに興じるようになった
ここでのお楽しみは
以前にも紹介したことがあるが
かかりつけの病院の最上階にある高級レストランでの昼食
なんせ帝国ホテルとつながっているから安くはない



とは言え
毎日こんなもんばっか喰っているわけでもないから
たまにここに来るときぐらい贅肉してもよかろうという魂胆である
じゃなくて、贅沢してもよかろうという魂胆である

窓からの眺めもなかなか見映えが良い

天井の鏡で遊ぶ82歳と44歳
でまぁ
こないだ骨の中の検査をしまして
ここに肺がんが1枚噛んでいるとすると
かなり深刻なことになるんですが
それはそれとして当のご本人はあと10年は生きると意気揚々としているのです
というのは
こないだ私がたまたま書店で見つけて買って来た本

どうやらこれに触発された模様
これを買い与えたその日のうちに
「トマトが食べたい」と言い出したときには吹き出してしまいました
こんなに簡単にその気になるとは私も驚いておりますが
病は気からの喩えもあるように
本人が病気と言う自覚に欠けているフシがあるような状況なので
当分は生きながらえるんじゃないかと
根拠もなく楽観している(?)親子でございます





















































