高校2年生のころの話です。
国語の授業で教科書の音読があり、野球部のT君が指名された文節に「生々流転」と言うのがありました。
「せいせいるてん」が正解ですが、彼はこれを「せいせいりゅうてん」と読んでしまったのです。
先生はもともと穏やかな人でしたが、ニコリと笑みながら、「違う」と一言。
で、T君がしばらく考えて言ったのが「いきいきりゅうてん?」
すると、先生はまた笑みながら「違う」と一言。
ここから先、クラスは大爆笑の渦の中、先生は決して爆笑せずに、しかし、笑みを絶やさず、T君はT君で大真面目に続けました。
「せいせいながてん?」
「違う」
「せいせいりゅうころ?」
「違う」
「いきいきながてん?」
「違う」
「いきいきりゅうころ?」
「違う」
以後、しばらく、彼は「りゅうころ」と呼ばれることになりました。
決して諦めずトライし続けたT君と、国語の先生の人徳が懐かしい・・・