桜の舞い散る中、人ごみを流れるように進む人影が二つ。
水色の髪の少年と、灰色の髪の美少女。
『ねぇテツ。 仮入部届け出すとき、気づいてもらえなかったけど・・・いいの?』
「大丈夫だと思います。・・・体育館いきましょう。」
~in 体育館
「よーし、全員揃ったな。」
とりあえず誰かの声で集まる私含む一年生。
「なぁ、あのマネージャーかわいくね?」
「二年だろ?・・・けど確かに!もうちょい色気があれば・・・」
・・・あれ、あの人カントクさんじゃなかったっけ?
「だアホー、違うよ!」←ほら。
「男子バスケ部カントク!相田リコです。ヨロシク!」←ほら。
やっぱり。あの人はカントクだ。
ほわぁ・・・美人さん。
「じゃーまずは・・・シャツを脱げ!」
・・・は? え、カントク・・・セクハラ?
まあ一瞬そう思った僕だったけど。
それも本当に一瞬のことだった
彼女は体を見ただけでひとりひとりのデータを当てていった。
「彼女の父はスポーツトレーナーなんだよ。」
・・・と、カントクの動きがひとりの生徒の前で止まる。
「(何これ!?すべての数値がずば抜けてる・・・こんなの高一男子の数値じゃない!)」
『天賊の才能』
そこで僕はやっと口を開いた。
「へ?」
カントクは驚いて振り向いた。
『そう言いたげだったもので。』
そう言って私は軽く微笑んだ。
すると、みんなの頬が朱に染まる。
・・・なにゆえ?
「あ、マネ希望の子?バスケはできる?帝光中よね?」
『一応、レギュラーと張り合えるくらいには・・・』
「え゛え゛っ!キセキの世代と!?すごい!・・・しかも可愛い♬♪あれ、≪黒蝶≫でしょ!?」
これからよろしくねーっ!」
これが、私とせ誠凛高校の出会いだった。
~②に続く。
