あなたは、思っていることと、実際に自分が発した言葉にズレを感じたことってありませんか?
やりたくないことなのに「やる」と言ってしまった。やりたいことなのに「やりたくない」と言ってしまった。好きなのに「嫌い」と言ってしまった。嫌いなのに「好き」…と言う機会はなかなかないと思いますが。
あえて言葉にすることで、思っているのとは逆の言葉を発してしまうこと、ありますよね。それがあなたにとって良い結果を生み出すこともあれば、悪い結果を生み出すこともあります。
メラビアンの法則については、過去にも投稿しました。
コミュニケーションにおいて、言語で伝わる部分よりも、それ以外で伝わる部分が圧倒的に多いんだよ、という話です。
直接対面して雰囲気が伝わる状態なら、まだ誤解は少ないかと思いますし、恋人や夫婦なら、ぎゅっと抱き締めたり、そっと手を握ったりするだけで解決することも多いと思います。
問題なのは、対面していない状況(メールや電話等)で逆の言葉を発してしまい、望んでいない結果を生み出しそうな場合です。オンラインでの会議や面接でも全体的な雰囲気までは伝わりづらいと聞きますので、それも当てはまるかもしれませんね。
フォローできる状況であれば、これでもか!と言葉を尽くすのも一案です。「相手はこう思っただろう」と自分の物差しで勝手に判断してしまわず、「本当は、こう思っていて、こう伝えたかったんだ」と、私(I)を主語にして素直に伝えることです。
ここで注意していただきたいのは、「あなたが○○と言ったから、△△と言わざるを得なかった」と相手を責めないこと。あなた(You)を主語にしてしまうと、余計にこじれますからね。
心理学では、私を主語にして伝えることを「Iメッセージ」、あなたを主語にして伝えることを「Youメッセージ」と言います。
子供や部下、パートナーに対して「あなたはどうしてそんなことをするの!?」と言ったら、相手は自分が責められていると感じ、自己肯定感を下げてしまいます。「私は、あなたがそんなことをすると悲しい気持ちになる」が、関係性を良くする伝え方です。
人間はコミュニケーションを取るために言葉を生み出しましたが、感情を無理やり言葉に変換しなくてはならないため、言葉にしたからこそ伝わらないことも出てきます。
受け取る側も、発する側も、「この言葉は100%信じて良いのかな?」という視点を持っていたいですね。