入りの汚名をきせられた私は
くやしいのだ
私が怒っていると
だんなに教えてもらえばいいじゃん。
とみないう。
そんなの何回も試したが
言っていることが抽象的すぎて、何を言っているかまったくわからん。
でも、わかりたいと思うから
うまくなりたいから
しつこく聞くと
キレられ喧嘩になる。
だから、心を閉ざした私は、
聞かないようになっていた。
でも、今回とてもくやしいので
久しぶりに、しつこく聞いてみた。
ねえ。ねえ。どうしたら波乗りうまくなるの？？
波乗りをするときは頭を使え。
だと。
頭が悪い奴は
10年たっても20年たってもうまくならねーよ。
だと。
おまえと弟がいい例だ。
お前ら姉弟は波乗りのセンスがねー。
と言い切られた。
たしかに
私の弟は
サーフィンを
高校生の時に初めて体験。
大学生になってからも
ちよこちょこやっていた。
海外でも
サーフィンに行くような弟だった。
私がサーフィンを始め、
千葉に引っ越しても
波乗りをしには来るが
私たちにハローも言わないで帰る弟を
無礼者だと思った。
ある日
だんなと私が東浪見で入っていて
とうとう、
海で弟を発見した。
しまった
みたいな顔をしていた。
私は弟が
あまりにもサーフィンがへたでショックをうけた。
だって
10年やってい
あんなにへたな人はみたことがなかった。
某外資系証券会社に勤めているプライドの高い弟は
自分のサーフィンを見られるのを恐れ
そして
私たちが
どうやって生きていられるのか
不思議で
自分が
秒単位で働いているのに
ボケボケと暮らしている姉と接触すると
仕事をするのがいやになりそうだから
近づかないようにしていたという。
失礼な弟だ。
話はよれたが
そんな弟と去年はよく波乗りをした。
まわりがかっこいいサーファーだらけということもあるが
波乗りが格好わるい。
だんないわく
乗ってから何にも考えてないのだと。
たしかに
いつも
乗ってから
キャー
私乗れちゃったー
と思っていると
波は終わっている。
乗ってから次のことなど
考える余裕がない。
でもチョー楽しい
弟は
日々秒単位で働いているから
波のうえでは
頭を使うことさえ
いやなのであろうか？
私は
これからは
頭を使って波乗りをしようと思った。
