☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

*「僕らがつないでいく」の番外編です。


ミラクル・サマー…01



雅紀が翔の荷物を一つ持って 一緒に翔のジィちゃん家に向かう。

「ジィちゃ〜ん!来たよ〜」と翔が庭先から声を掛けると
縁側の窓が開いて

「おぉ!来たか。
早速 勢揃いじゃな…」

ジィちゃんの顔を見ると翔が帽子を脱いで

「今年もお世話になります」と腰を折って挨拶をするから
俺達も慌てて帽子を脱いでペコリと頭を下げた。

そんな俺達にジィちゃんが満足そうに頷いて

「今 バーさんが玄関開けるから…」


広い庭を横切って玄関に向かいながら

「翔ちゃん、大人みたいだな」

雅紀が感心して言うと

「最初にあぁ言うと小遣いがアップするんだ」

しれっと言い放った。

「なんだよ〜」って雅紀は笑ったけど
一緒に笑っている翔の横顔を見て
やっぱり翔って頭いいな…って思った。


ジィちゃん家で冷えたスイカを食べたのを皮切りに
俺達は毎日忙しく遊び回った。

朝露の乾かないうちに山に行ってカブトムシを捕って
そのまま地区のラジオ体操。
一旦別れて朝ご飯を食べると港に行って水揚げされた魚を見てから
防波堤で釣り糸を垂れる。
そして午後は学校のプール開放だ。

「あ!翔だ!」

毎年 春、夏、冬と来てるから皆んなも翔の周りに駆け寄ってくる。

水飛沫をあげてプールを堪能したら
また翔のジィちゃん家でスイカを食べて昼寝をする。

盛り沢山の毎日は飛ぶ様に過ぎていって
今日は いよいよ楽しみにしていた花火大会だ。


☆*:.。. 次回17時です .。.:*☆