☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





「じゃぁ大野さんは風呂でも入って休んでて下さい。
俺が呼ぶまで台所には入らないで下さいよ」

家に着いて買い物袋を台所の床に置くと
大野さんを追い出した。

「俺も手伝うよ…」

「結構です!」

被せ気味に断って大野さんの背中を押す。

「約束なんですから」

最後にドンと背中を押すとガラスの引き戸をピシャリと閉めた。


さてと…

とりあえず買ってきたものをエコバッグから取り出してテーブルに並べる。

鰻、卵、きゅうり、タコ…
大野さんの好きなカキフライを作りたかったんだけど
流石に揚げ物はハードルが高い。

失敗が違う形の成功に繋がる事は この一ヶ月で学習したけど
料理に関しては そのスキルが俺には無さ過ぎる。
大野さんと語り合いながら ゆっくりメシを食えるのも今日で最後だと思うと
出来ることなら失敗はしたくない。

でも…
今日で最後だからこそ 大野さんに
「チキったな…」って思われるのも嫌だ。

メインは鰻丼としてだ…
手作りした酒のツマミを二、三種類くらいは用意したい。

スマホでクッキングアプリを開いて
さっき検索した履歴を見る。

まずは鰻巻き。
ザックリ言えば鰻入り卵焼きだ。
これなら丼用の鰻の切れっ端を残しといて
卵で包んで焼けば出来上がりだし
料亭メニューにだって載っている立派な料理だ。

鰻丼と鰻巻きと来たら肝吸いが欲しい所だが
流石に普通のスーパーで鰻の肝は手に入らない。
でもまぁ…肝吸いは酒のツマミにはならないからな…


あとは…