☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





「快美は姉ちゃんの小学校からの友達でガキの頃から知ってんの。
幼馴染ってやつ?
家が近所だから親同士も仲が良くて
よく夏休みとか一緒に花火やったりキャンプに行ったり…

で、俺が専門学校行ってる時に
パースを描くバイトしないかって言われて
今の会社に出入りしてるうちに
割と居心地よかったからそのまま居着いて就職したって訳。

快美は上に兄貴が二人居て、俺が一番歳下だったから
威張れる相手が俺だけじゃん?
おまけに自分が俺の就職先を世話したってつもりになってんだか
いつまでも俺の事を子分扱いよ。

だからガキの頃のまんま「智、智…」って…
流石に会社じゃ止めろって言ってんだけど
20年近くも「智」だからな…
まぁしゃぁねぇな…俺もたまに出ちゃうし」

大野さんが頭を掻きながら「あはは…」と笑う。


なんだ…幼馴染なのか…

それなら呼び捨ての謎も解ける。


「アイツの家も探してリノベしないといけないんだよな~。
今の現場が終わったら…って頼まれてんだよ。
セルフリノベなんだから自分でやれって言ったんだけど
結婚式の準備でそれどころじゃねぇから
結婚祝いの代わりに智がやれって。
全く…何様だよ」

そうボヤきながらも満更嫌そうでもない。

「けっ…こん式…?」

「早くしないと腹が目立つからって」

腹が?

え?

えーーーっ?

「結婚するんですか?井ノ原さん」

「さ来月な。
安定期に入って、腹が目立つ前だってよ。
…ったく急なんだよ!

彼氏は九州に飛ばされてて遠距離だったんだけど
会社辞めて帰ってくるんだと。
もぉ尻に敷かれてやがんの」

大野さんが「くっくっく…」と笑う。

井ノ原さんが結婚…?
さ来月に?
じゃぁ大野さんとは本当にただの幼馴染…?
…って事だよな?


な、なんだ~~~

バッカみてぇ…俺ってば。

身体中の力が抜けた。