☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





大野さんの正論に一瞬言葉に詰まる。


でもっ!

参考になる建物を見に行ったり
資料を集めたりするのも仕事のうちだと
ウチの社長はいつも言っている。
だから自分の仕事に支障をきたさない範囲なら
ダメだとは言わないだろう。
それに考えてみたら 住宅のリノベだなんて
木造や住宅の勉強をするのには絶好のチャンスじゃないか。

「大丈夫です!
リノベも勉強のうちですから。
ウチはマンションとか物流倉庫とかの設計が多くて
俺だけじゃなく 皆んな木造の住宅に弱いんで
いい機会だと思うんです」

「ふ〜ん…」

それでも渋い顔の大野さんに

「じゃぁ社長の許可が取れたらいいんですよね?!」

食い下がると

「まぁ櫻井ンとこの社長がいいって言ってくれんだったら
俺は全然構わない…って言うか櫻井に手伝ってもらえんなら
正直俺も助かるけどな…
でも自分の仕事を放っぽり投げて
リノベの現場に入り浸り…なんて事になったら
社長に申し訳ないから…」

やったーーーっ!

大野さんがいいって言ってくれるんだったら
ウチの社長はまず大丈夫!

ウチの社長は面白い事や物珍しい事が大好きだから
リノベの現場の手伝いだなんて言ったら
自分もやりたいって腕まくりして乗り込んできそうで
そっちの方が心配だ。

「ウチの社長は大丈…」

言いかけて肩に感じる重みに気がついた。