☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

「翔くん大丈夫?」

 

四回NGを出して、やっとOKが出ると

肩を落として凹む俺に智くんが優しく声を掛けてくれる。

 

「…ゴメン」

 

「俺はいいけどさ…珍しいね?

翔くんがセリフ飛ばすなんてさ。

腹が膨れたら集中力無くなって

眠くなってんじゃない?

…な~んてな。んふふ…俺じゃねぇか…」

 

智くんが俺に気を使って

冗談を言って笑ってくれる。

 

 

台本を貰ってから散々想像してきた智くんからの告白。

 

モニターで客観的に見ると

割と淡々と…

どちらかと言うと味気ないくらい

アッサリ目の告白だ。

 

特に俺の答えを求めている訳でもなく

他の三人の企みに気づいて

その説明の流れで告白する事になった…

そんな印象だ。

 

それなのにこんなに動揺してしまっては

智くんどころか他のスタッフにだって

訝しく思われてしまう。

 

一応OKは出たものの もう一度撮り直しか?

 

 

智くんと並んでモニターを眺めながらも

上の空だった。

ディレクターと智くんがモニターを指差しながら

話しをしているのも全く耳に入って来ない。

 

 

「うん…いいね」

 

ディレクターの声で我に返った。

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「うん。いいと思うよ。

突然メンバーの一人から告白されて

動揺しない訳ないからね?

予想外の告白をされて

動揺している感じがよく出てる…」

 

良かった…のか?

 

取り敢えずOKになったんだから

あれで良かったんだな?

 

ホッと胸を撫で下ろした。

 

撫で下ろしたけど…

 

でも…次は…