☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

「忘れ物してさ…

松潤との打ち合わせが終わって引き返したら

翔くん 今日はもう帰ったって言うから

たまには一緒にメシでも食おうかなって思ってさ」

 

さっきのスタジオに舞い戻って智くんを拾うと

居酒屋の個室でグラスを合わせた。

 

「「お疲れ〜」」

 

空きっ腹に冷えたビールが沁み渡る。

 

お通しのツブ貝の煮物を箸でつまみながら

 

「何で?急にメシだなんて…」

 

「…ん?いや…別に…たまにはね」

 

貴方が言葉を濁して指先をおしぼりで拭いた。

 

 

そっか…

 

聞いたんだ…俺が凹んでた事。

 

いつもそうだよね?

ボンヤリしてて 

何も気づいてないフリをして

本当は誰よりも周りを見て 

さり気なく気を遣ってくれる。

 

だからホッとするのかな…一緒にいると。

 

先輩よりも後輩の人数の方が多くなってきて

頼るよりも頼られる事が多くなった。

嵐という立場やキャスターとしての顔もある。

 

いつも気を張って 無意識に肩肘張っている俺が

素に戻って ホッとできる場所…

唯一…弱音を吐ける場所。

 

「あの後さ…NG連発してさ…

予定の半分も撮れなかったんだ…」

 

「そっか…」

 

「ディレクターがさ…

そう言う時は何度演ってもダメだから

気分変えた方がいいって…

だから早上がりになったんだ…」

 

「そっか…」

 

「皆んなに迷惑かけちゃったから

流石に凹んだ…」

 

自嘲気味に笑うと

 

「そんな時もあるよね…」

 

優しく響く智くんの言葉が胸に沁みた。