☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

いつもの場所に車を停めて

主の居ない窓を見上げる。

 

今日の撮影は…松本とのキスよりも

俺が松本とキスをしていても

全く何も関心がなさそうな智くんの様子に

気持ちが乱されて 全く集中できなかった…

 

当たり前だって分かっていても

智くんの瞳の奥に ほんの少しでも

揺らぐ感情が映し出されたなら…

 

そんな淡い期待は脆くも砕け散った。

 

 

松本と一緒に俺に片手を挙げて

笑顔で帰って行った智くんの後ろ姿が瞼に浮かんだ。

 

…とその時

ピロリロリン♪とスマホが着信を告げた。

 

音が鳴ったからと言って

智くんの部屋に聞こえるはずもないのに

慌ててスマホを開いた。

 

智くんのアイコンに赤丸。

 

え…なに?

 

タップすると

 

『お疲れ〜』

 

『翔くん 今どこ?』

 

この場所で このタイミングでの智くんからのLINE。

 

まさか…?

 

智くんに見つかったかと首をすくめて

恐る恐る周りを見回してみる。

 

すっかり暗くなった車外は

仕事帰りの人や買い物帰りの人が家路を急ぐ姿ばかりで

智くんらしい人影は見当たらない。

 

もう一度スマホの画面を凝視する。

 

開いたからには既読が付いている。

返事をしない訳にはいかない。

 

とりあえず当たり障りのない挨拶を…

 

『お疲れ様』

 

『まだ出先だけど?』

 

打った瞬間に既読が付く。

 

『真っ直ぐ帰ってないんだ?』

 

ん?

今日は俺だけが残って撮影を続けてるはずなのに

何で帰った事を知ってんだ?

 

『もう直ぐ帰るけど…

なに?どうしたの?』

 

ストーカーまがいの行動に後ろめたさを感じつつ

智くんからのLINEの意図を図りかねて

用心しながら文字を打つ。

 

すると俺の問いかけを無視した噴き出しに

一気に心臓が跳ね上がった。

 

 

『メシ行かね?』

 

 

 

 

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シングルコレクションの「夏疾風」ですが

まだ途中までしか書けてないので

今週の限定はお休みしますm(._.)m

ごめんなさい。

 

 

☆*:.。. ま〜ら .。.:*☆