☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





強がって口を尖らす翔くんを
身体を半分起こして上から見つめる。

「へぇ〜…じゃぁ…これからも大丈夫なんだ?
一人でも…」

意地悪くニヤリと笑うと

「智くん…意地悪だな…」

「だって翔くんが一人でも大丈夫だって言うから」

俺から視線を外して
目だけそっぽを向いた翔くんが小さな声で

「大丈夫じゃないよ…
全然…大丈夫なんかじゃない…」

すっかりスーツ姿も板について
大人の男になった翔くんなのに
あの頃と同じ 自信なさげな目をするから

「俺も…大丈夫じゃないよ。
翔くんが居ないと…ダメなんだ…
ずっと…ずっと…翔くんの事ばっかり考えてた…
ちゃんと起きられたかな…
ちゃんと飯食ってるかな…
凹んで無いかな…
おまじない解けてないかな…ってさ…」

「智くん…俺もさ…
仕事してる時は まだマシだけど
休みの日が嫌だった…
智くんの事ばっかり頭に浮かんできて
大丈夫のおまじないが解けそうになった…」

「そっか…
途中でさ…行ったじゃん?翔くんトコ。
あの仕事がなかったら
俺、こっちでの仕事 放り投げて行ってたかも」

俺が少しおどけて言うと
翔くんがクスッと笑う。

「ドア開けたら智くんが立っててさ…
俺、ヤバイって思ったもん。
とうとう幻覚が現れたって…」

「あははは…
あの時の翔くんの顔な!」

「ビックリしたけどスゲェ嬉しかった!」

翔くんがあの時を思い出して
満面の笑みを浮かべる。

「松本さんってさ…」

「…ん?」

「…割といい人だよね?」

「今更かよっ!」

「だってさぁ…
いつもいつも智くんにベタベタしてさ…
俺の事 『ふふん』って顔して見るからさ…」

翔くんが忌々しげな顔をする。


確かに…

翔くんの事 弄って楽しんでいる
松本さんの『ふふん』って顔が目に浮かんだ。